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日常生活(ブログ)

外国語学科

栄田奈保の東レアローズ滋賀実習記⑤🏐「通訳の方にインタビュー」

私の尊敬する通訳の菅田恵名さんにお話を伺いました。
今回が通訳としての初仕事。仕事を通して感じたことを聞きました。

「通訳って社交的な人向き?🤔」

🗣️ 菅田恵名さん
社交的な人が向いている仕事なのかなって、最初は思っていました。でも実際にやってみると、意外と 『自分の苦手な部分をカバーしながら働ける仕事』 だと感じました。

私自身、すごく社交的なタイプではないのですが、通訳の仕事って、選手やコーチと直接話すだけじゃなく、陰でサポートする役割も大きいです。だから、どんな性格の人でも、その人なりの通訳のスタイルがあっていいと思います。

内向的な人は、内向的だからこそ活かせる良さがあると思います。
例えば、細かい気遣いができたり、周りが気づかない部分に気づけたりすることもあります。
私は感情の変化に敏感なので、相手のちょっとした感覚やニュアンスをピックアップするのが得意です。
そういった強みを通訳の仕事に活かせると感じています。そういう意味では、自分の性格に合った通訳のやり方があっていいと思うし、性格を理由に通訳を諦める必要はないと思っています。

「英語を話すこと、通訳をすること🙅‍♀️」

🗣️ 菅田恵名さん
言葉を話せることと、通訳をすることはまったく別の話で、新しい言語を学ぶのと同じような感覚だと思います。

通訳は、ただ英語と日本語を変換するのではなく、その中間の言葉を探す作業でもあります。英語には英語の言葉、日本語には日本語の言葉がある中で、それぞれの言葉をどうつなげるかを考えなければいけません。単に訳すのではなく、新しい“つながり(コネクション)”を作っていく作業なんです。これは、また別の勉強だなと感じます。

通訳をしていると、どんどん言葉のつながりが広がっていく感覚があります。
最初のうちは、英語を話しているときの自分と、日本語を話しているときの自分が結構違うと感じることもありました。日本語を話しているときは、どちらかというと少し幼い感じがします。

主に海外で暮らしていたので日本語を話しているときは、中学生くらいの感覚です。英語になると海外の大学に通っていたこともありやビジネス用語も使います。だから、通訳の仕事は、『日本語の自分と英語の自分をつなげる作業』 に近いのかもしれません。」

2つの言語がある程度のレベルに達していないと、このコネクションを構築していくことは難しいと思います。かなり大変なことですよね。

「通訳のゴールって?🎯」

🗣️ 菅田恵名さん
最初は選手がチームになじむように、細かくフォローします。でも、少しずつ選手同士が直接話せるようになってくると、見守ることが多くなります。まるで 『子離れ』 みたいな感じですね(笑)。最初はちょっと寂しさもありました。

最終的には 『通訳がいなくてもスムーズにコミュニケーションが取れるようになること』 がゴールだと思っています。

だからこそ、最初の段階のサポートが一番重要なんです。

「通訳のスタイルは選手によって違う!🎭」

🗣️ 菅田恵名さん
「選手によって、求められる通訳のスタイルは全然違います。

例えば、『情報が多すぎると混乱する選手』 もいれば、『すべての情報を細かく知りたい選手』 もいる。だから、一人ひとりの性格やプレースタイルに合わせて、どのくらい情報を伝えるべきか考える必要があります。

通訳は、ただ言葉を訳すだけではなく、『選手がベストな状態でプレーできるようにサポートする仕事』 でもあるんですよね。そのためには、選手の個性をしっかり理解して、その人に合った通訳をすることが大切だと感じています。」

「私が菅田恵名さんから学んでいること」🌱

恵名さんは、チーム内で唯一の通訳として活躍されています。
その業務は多岐にわたり、選手を公私にわたってサポートされています。

通訳業務だけでなく、翻訳や病院の付き添いなど、選手の心身のサポートも求められています。
また、外国人選手とチームの信頼関係を築く架け橋としての役割も担っており、その責任の大きさを感じます。

そんな恵名さんは、いつも穏やかで、どんなときも落ち着いていらっしゃいます。
外国人選手に接するときの柔らかい表情や、外国人選手やスタッフ・チームメイトとの会話を見守るまなざしは、とてもあたたかいです。

そして、練習中の通訳だけでなく、それ以外の行動からも多くのことを学ばせていただいています。
人間性や仕事への向き合い方、文化の違いと言葉との関係── 英語以外にも、たくさんの大切なことを教えていただいています。

これからも、たくさんのことを吸収していきたいと思います。

次回は、「東レアローズ滋賀の最終戦の様子」をお届けします🏐🔥

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