CLOSE

BLOG

日常生活(ブログ)

外国語学科

【最終回】中矢健太のゴールドコースト留学記㉘「世界で通用する英語力」

こんにちは。外国語学科の中矢健太です。

最終回は、TOEICなどのスコアと現地で使う英語の関係について書こうと思います。

履正社の外国語学科では、英語力の伸びを測定するために、年3回のTOEIC受験が義務付けられています。ただ、履正社の先生方は「TOEICのスコアだけ高くても、現地では通用しない」とよくおっしゃっています。私はそれを現地で痛感することになりました。

TOEICに関しては、入学した4月に人生初受験し、500点台でした。そこから半年余り勉強に励み、7月には650点、12月の受験では800点台にまで上昇しました。300点ほど伸びたことが自信になったのは、言うまでもありません。

ところが、オーストラリアにきてみると、最初は何を言っているのかほとんど聞き取れないのです。もちろん、オーストラリア特有のオージー・アクセントが聞き取りを難しくさせていたのですが、TOEICのリスニング試験で出てくるオーストラリアのアクセントよりも実際は遥かに強いものでした。チームにはニュージーランド出身のコーチや選手も多く、彼らはまた違ったアクセントで話します。当初は「あれ、何を言ってるか全然わからない……」となる瞬間が多かったです。

特に、ジムセッションの際はそんなことの連続でした。ジムでは、チームメイトと2、3人でコンビを組んで一緒にトレーニングします。オーストラリアのアクセントを持つチームメイトと組んだときは、かなり苦労しました。バーに付ける10kgや20kgのプレートを足していくのに「次何キロにする?」「今、何セット目だっけ?」という簡単な会話でさえも1回で聞き取れず、毎回聞き返してしまうことをストレスに感じていました。

ただ、それも1カ月経つと、だんだん耳が慣れるようになってきました。聞き返していたことも一発で聞き取れるようになって、自分で変化を感じ取れたときは内心とても嬉しかったです。3月からカナダのユース代表経験があるデイビットというチームメイトが加入したのですが、アクセントがそこまで強くない彼の英語がスラスラ聞き取れたときは、自分でも驚きました。

もちろん、TOEIC対策として勉強した過程で増えた語彙や文法は、大いに役立ちました。ただ、それをリスニングやスピーキングに直結させるには、やはり自分で話すことが一番です。今後、どちらも並行して実践することで、世界で通用する英語力をさらに磨いていこうと思います。

最後に、履正社の先生方や事務スタッフの方々をはじめ、留学に関わってくださった全ての方に感謝申し上げます。

現地のホストファミリーはいつも暖かく接してくれて、家に帰るとホッとできました。美味しい食事を用意してくれて、快適な生活を送ることができました。「オーストラリアに来た時はいつでも帰っておいで」と言っていただき、これからもご縁が続いていくと嬉しいです。

また、ボンド大学ラグビークラブの S&Cコーチで、今回の受け入れをチームに交渉してくださった甲谷洋祐さんには本当にお世話になりました。ラグビーのトレーニングのみならず、ネットボールや水泳選手、スプリンター、リーグラグビー(13人制)選手の プライベートレッスンなど、幅広いトレーニングや施設を見学させていただき、知識と見聞を深めることができました。そこでたくさんの人繋がり、素晴らしい経験を得ることができました。ご家族にもお会いさせていただき、美味しいご飯もご馳走になりました。

週の半分を朝4時に起きて、そのまま山道を自転車で40分、約10km を漕ぐという生活はタフな部分もありましたが、その全てが自分の糧になり、また宝物になりました。 私は5年弱働いた会社を退社して履正社専門に入学しましたが、その判断は間違っていなかったと、この2カ月の留学を通して確信できました。

そして、すべての物事において、Youtubeなどの映像で見るのと、実際に自分の目で見るのとでは、雲泥の差があると再認識できました。現地でこの目で見たものの多くは、記憶に深く刻まれています。オンラインで世界中と繋がれる現代だからこそ、このことを今後も忘れないようにしていきたいです。

全ての出会いに感謝します。本当にありがとうございました。

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス 資料請求 LINEで相談