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外国語学科

中矢健太のゴールドコースト留学記㉕「挨拶とエナジー」

こんにちは。外国語学科の中矢健太です。

2カ月あったオーストラリア生活も、残り一週間を切りました。選手たちの名前も覚えて、距離も縮まってきたタイミングで離れるのが本当に寂しいです。

振り返るのは少し早いですが、ラスト一週間への自戒も込めて、二つ書こうと思います。

まずは、挨拶について。

オーストラリアに来る前、履正社の佐藤G Mをはじめとした先生方や私をサポートしてくれている方々から「留学は本当に自分次第だよ」とアドバイスを受けていました。来た当初は右も左もわからず、緊張ばかりでしたが、なんとか一人一人に挨拶することだけは徹底してやっていました。

フィールドやジムで、名前が分からなくても男子チームのメンバーには “How’re you bro / mate ?” そしてハンドシェイク(握手) 、女子チームにはグータッチ。 “How was the yesterday’s training?” (昨日のトレーニングはどうだった?) “Good session?” (良いセッションだった?)、試合後には “How is your body?” (身体の調子どう?)。なんでもいいので、どうにか一言二言は喋りかけるようにしていました。すると、意外とみんな返してくれます。

その積み重ねがあって、私の顔を見ると向こうから “Hi Kenta!” と挨拶してくれる選手が増えました。そうなると、コミュニケーションも捗ります。コーチとして何か言わなければならない瞬間も、前提に人と人としての関係があるからこそ、選手に届くのだと感じています。

普段、私は根っからの陽気なタイプではなく、どちらかと言えばシャイです。それでも、その殻を破って自分からオープンになることの大切さを実感しています。

もう一つは、 “Energy”(エナジー)。まだまだ英語のレベルが十分でない私にとって、練習中の細かいコーチングはハイレベルです。かといって遠慮するのも間違いですし、逆に前に出過ぎるのはもっと間違いだと思います。だからこそ、ダッシュを繰り返すようなタフなメニューの時は、シンプルな単語でチームを盛り上げるようにしています。まさに「声出し」です。

例えば、先日のセッションでは、グラウンドの半面を使って延々とダッシュを繰り返してはボールを争奪するメニューがありました。スキルや細かい指導は別のコーチがしていたので、私はグラウンド後方からひたすら、走り回る選手に向かって叫んでいました。

“Get Up! Get up!! Get up!!!” (前に出ろ!前に出ろ!!前に出ろ!!!)

“The ball is coming! Let’s go! Let’s go! Let’s go!!!” (ボール出てくるで!行け!行け!!行け!!!)

“Nice! Nice!! Nice!!!”  (いいやん!いいやん!!いいやん!!!)

どれもシンプルですよね。声を絶やさずにひたすら叫んでいると、メニューが終わったタイミングで、チームの10番を務めるZaraが私に声をかけてくれました。

“Thank you, Kenta. Nice energy.”

これは本当に嬉しかったです。誰にでもできることを、最大限に努めた結果だったと思います。

他にも、選手が暑そうだったら氷水でタオルを作ったり、ボトルの水がなければ水を汲みに行ったり、ハイドレーション(水分補給の休憩)の時間ではないけれども選手が飲みたいようだったらコソッと水を渡したり。どれも誰にでもできることだと思いますが、自分が選手だった時の気持ちや経験を振り返って「この時はこれが欲しいな」「この状況ならこういうことした方がいいな」と気づいたことをするように心かげていました。すると、だんだんとみんながチームの一員として認めてくれている気がします。

ここで驕ることなく、最後までチームと共に成長できるように頑張ります!

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