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外国語学科

中矢健太のゴールドコースト留学記㉔「オージークラブチャンピオンシップ」

こんにちは。外国語学科の中矢健太です。

先週の土曜日、ついにオージークラブチャンピオンシップが開催されました!

ハリケーン「アルフレッド」の影響で1週間延期されたこの試合。チームはゴールドコーストから1時間ほど、ブリスベンの歴史あるラグビークラブ「ブラザーズラグビークラブ」のグラウンドに乗り込み、シドニー・ユニバーシティ・ラグビークラブと対戦しました。

このオージークラブチャンピオンシップ、実はこの1試合のみが決勝戦なのです。というのも、オーストラリアで最もラグビーが盛んな2州、クイーンズランド(ブリスベンやゴールドコースト)とニューサウスウェールズ州(シドニー)以外の地域に強いクラブが存在しないからです。つまり、この2州のチャンピオンで勝った方が、事実上のオーストラリアチャンピオン。まるで、世界各地でのトーナメント戦を経ずにチャンピオンを決めるメジャーリーグの「ワールドシリーズ」のような形でした。

そんな状況だけに、この2州はラグビーにおいてバチバチのライバル関係にあります。オーストラリアで絶大かつ熱烈な人気を誇るNRL(13人制リーグラグビー)では、シーズンの最後にState of origin(出身地対決)というオールスター戦が毎年組まれており、クイーンズランド代表「マルーンズ」とニューサウスウェールズ代表「ブルーズ」が3試合にわたって対戦。お互い絶対に負けられないので、毎回必ず乱闘が起きるほど白熱します。

ここまでの出身地によるライバル関係、日本ではあまりのない経験でした。ボンドのコーチ陣も「シドニーユニみたいなニューサウスウェールズのヤツらには絶対に負けられへんぞ!!」と、ミーティングでは競争心むき出しで何度も叱咤していて、出身地にここまでのプライドを持てるのが素晴らしいなと思いました。

試合は先制トライをシドニーユニに許すも、粘り強いタックルとディフェンスで何度もピンチを凌ぎ、前半を5点のビハインドで折り返し。後半には連続トライで突き放しました。

後半20分ごろに1本トライを取られ、試合終了間際は敵陣深くまで攻め込むも、最後まで得点できず、そのまま19-19のドローでノーサイド。はっきりしない結果で試合は終了しました。

とはいえ、この日は猛暑日。幸運にも私はウォーター担当をさせてもらい、水を配ったり、氷で冷やしたタオルを選手の首にかけたりしていました。強い日差しと湿気の中で身体を張る選手の消耗具合は明らかに激しく、いつもは毅然としているキャプテンのエリーシアさえもかなり辛そうでした。私もピッチサイドから “Up! Get up!!” “keep your head up!!” など、授業で習ったものと現地で得たフレーズを駆使しながら、チームを盛り上げました。 タフなコンディションの中で、ドローとはいえ優勝を手にした彼女たちを尊敬します。

また、下のカテゴリーからボンドのクラブに昇格し、この日デビューを果たした選手も多く、チームにとっても前進した日でした。若いチーム構成の中で、よく戦ったと思います。中でも、デビューした一人であるセンターのTJの活躍ぶりは凄まじく、激しいタックルをバシバシ決めている姿がとても印象的でした。T Jはピンクのヘッドキャップを被っていて、グラウンドのあちこちに現れてビッグタックルをお見舞いするそのピンク頭が、彼女のハードワークぶりを表していました。試合後にはみんなの前でエリーシアから讃えられていて、嬉しそうでした。

T Jはどちらかというとおっとりしていて、いつも眠そうな顔をしているのですが(笑)、試合のタックルを初めて見てイメージがガラリと変わりました。しかも、なんと彼女はまだ15歳!その実力を見込まれて、いわば飛び級でトップチームに上がってきた選手です。試合後にそれを聞いて驚愕しましたが、彼女の将来がとても楽しみです。

私は一週間後にオーストラリアを発ちます。その前日に行われるサニーバンクラグビークラブとの試合に向けて、チームはまた火曜日から始動します。この試合では勝てるよう、私もチームにできることを還元していきたいです!

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