
こんにちは。外国語学科の中矢健太です。
今週はチームのマックストライが行われました。マックストライでは、ベンチプレスやスクワット、パワークリーンなど種目ごとのマックス重量を測定します。その時点での自分のストレングスの強さや、チームの内での自分の位置がわかる、いつもより緊張感がある日です。
そのマックストライで躍動していたのが、ハミッシュです。彼はまだ23歳で、身長175センチ、体重85キロ前後とラグビープレーヤーとしては小柄な方です。ただ、持っているパワーがとにかくすごい。パワークリーンは150キロ近くをクリア。プッシュプレスといって、自分の肩からバーベルを上げるエクササイズでも、自分の体重よりはるかに重いバーベルを澄ました顔で持ち上げます。ウエイトリフティングの選手ではないので、トレーニングはあくまでラグビープレーヤーとして強くなる上での補助運動です。その前提でこの数値は、世界でもトップレベルだと思います。

ジムセッションでよく使うフレーズが “Big shrug!!” です。日本語に直せば「かませよ!!」みたいなニュアンスで使われています。疲れてきたタイミングや、マックスの重量に挑戦するときによく出てくるフレーズです。マックストライの日は、チームメイトを鼓舞するためにそこら中で “Big shrug!! “ や “Come on!!” がこだましていて、良い空気でした。私がマックストライをする時も、ハミッシュは “Kenta, big shrug!!!” とめちゃくちゃ盛り上げてくれましたが、さすがに彼の数値には敵いませんでした。
顔立ちも端正でクールなハミッシュは、一見あまり強そうには見えません。ただ、いざバーベルを持つと恐ろしいほど強い。というのも、私はジムセッションの際、使うバーベルの数値が同じくらいでありそうな選手に声をかけて、トレーニングに混ぜてもらっています。チームに合流したての時期、見かけだけでハミッシュに“Can I work out with you?” と声をかけてしまったのです。彼が快諾してくれた5分後には、しっかり後悔していました。彼が重量を攻めるので、私もそれに乗せられてしまいました。その日の帰りから脚が激しい筋肉痛で、家までの自転車片道40分坂道コースは心身ともにかなり堪えました。
当の本人は「高校時代から早めにこういうトレーニングやっていたからだよ〜」とサラッと言いますが、あまりに強いので “You’re crazy!!” を連呼してしまいました。
そんなハミッシュですが、去年はメンバーに選ばれないことが多く、あまり試合に出られなかったそうです。今年は試合に出たいと意気込んでいました。これだけ強いのになぜプレーの機会がもらえないのかも不思議ですが、100人以上いるクラブの中で自分をアピールすることも大変だなと感じます。マックストライでは半分以上の種目でチーム1位の座を勝ち取ったハミッシュ。ラグビーでもBig shrugすることを期待しています!








