引き続き、佐藤学科長のラグビー通訳の業務について質問していきます。
⑦選手や監督との関係を築くことも大切かと思いますが、何か秘訣はありますか?
日本人はもちろんのこと、世界各国の人たちと仕事をすることになります。
オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、トンガ、フィジーなど。
自分の当たりまえがその人たちの当たり前ではありません。
文化的背景も違えば、育ってきた環境も違います。その人たちの間に入って、意思疎通を助けるわけです。
そこでは私的感情や自分の固定観念などを捨てて、フラットな状態で接することが大事になってきます。もちろん自分なりの解釈を挟んで、コミュニケーションの手助けをすることはありますし、通訳として大事な要素であります。
しかし基本的には、どのような話者に対しても、フラットな気持ちで向き合うことが大切です。
⑧日本代表の試合を通訳をするにあたって、かなりのプレッシャーがあるかと思いますが、精神的な面ではどのように試合に挑むようにもって行っていますか?
どの現場でも、精神的にプレッシャーがかかり、緊張するのは仕方ありません。でも緊張するのとパニックするのは違います。
準備さえしていれば緊張してもなんとかなりますが、準備不足だとパニックしてしまい、ミスが起こります。
なのでできる限りの準備をして(イメージトレーニングなど心構えの意味での準備)本番に挑みます。
あとは自信を持って取り組むことですね。
➡ありがとうございました!