DOUBLE LEARNING
ダブル・ラーニング制度

国際医療専攻

VOICE自分に英語力をプラスすることで、
どんなアドバンテージがありますか?

西村 理恵さんはり師・きゅう師 元鍼灸学科教員

2019年に世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の改訂版が承認され、「伝統医学」として初めて、鍼灸や漢方の概念が追加されました。長きにわたって西洋医学に偏ってきた世界の医療基準に、東洋医学が追加されたという点で画期的な採択でした。
今、鍼灸はアメリカと中国で特に進んでいて、日本にいると想像もつかないほど世界での認知が広まっています。日々、最新のエビデンスや技術が生み出され、発信されているため、鍼灸にたずさわる者は、常に情報をアップデートしておくべきです。そのために欠かせないのが、英語です。なぜなら、世界的に広めたい最新の情報、レベルの高い研究データの報告は、誰もが英語で書くからです。
逆に言えば、まだ知られていない情報を得て他と差をつけるためには、英語で情報を収集するのが近道だということです。
また現在、国内の高級ホテルのスパなどで、日本の鍼灸治療を受けるのが外国人の間で流行していると聞きます。日本の鍼灸は、海外の治療と比べて繊細で痛みも少なく、「その人にあった」オーダーメイドの施術をする傾向にあるので、丁寧な仕事ぶりが外国の方に喜ばれるのです。そのような職場では、やはり英語を話せる鍼灸師が優先的に採用されることになります。
日本の医療技術を発信し、海外の方に知ってもらうためにも、これからの医療人の皆さんにはぜひ英語を身につけていただくことをおすすめしています。

静岡県生まれ。立命館大学英米文学科を卒業後、兵庫医大にて医局秘書として勤務。退職後、本校ではり師・きゅう師の免許を取得し、2019年まで本校の鍼灸学科で教員を務めた。現在は兵庫医大の研究員を務めつつ、大学院で医学博士修得を目指している

鈴木 淳志さんはり師・きゅう師 2016年鍼灸学科卒業生

医療に限らずどんな仕事でもそうですが、英語ができる人とそうでない人では、将来のキャリアの幅に圧倒的な差がつくと思います。というのも、英語が話せることで、働ける国、世界は広がり、日本から出る機会を手に入れることができるからです。そして行く先々の現地の文化や、人とのつながりが、チャンスを大きく広げてくれます。
私は今、東アフリカのセーシェル共和国で治療院を営んでいます。患者様の出身地域は本当に様々です。6割は現地の人ですが、残りの4割はアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東……世界中の老若男女が治療を求めてやってきます。英語が話せることで、皆さまへ日本の鍼灸技術を提供させていただくことができます。
日本の鍼灸のスキルは高いと思いますし、海外における鍼灸治療の認知度は高いので、日本の鍼灸師は英語を学んでどんどん外に出ていくべきです。日本人の真面目な気質が、海外では重宝されて、信頼につながるはずです。
私は在学中、海外で働くことに憧れ、自分で外部の英会話学校に通って一人で英語を学んだので、お金も、移動のための時間もかかりました。当時、もし「国際医療専攻」があれば履修していたと思います。同じ学校の中で英語が学べて、しかも同じような目標を持った仲間がいる。お互いに切磋琢磨できるチャンスがあることは素晴らしいと思います。そのチャンスを活かすことができるかどうかは、全てあなた次第です。

1993年、大阪府生まれ。桜塚高校から本校に進み、野球コース、鍼灸学科を卒業。埼玉医大東洋医学科鍼灸臨床学研修修了後、診療所に勤務。2017年より東アフリカ・セーシェル共和国のクリニックで院長として勤務し、2020年には現地で治療院を開業した