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日常生活(ブログ)

野球コース

タマミ第3話 【支えるって、どこまでやることなんやろ】

試合前のベンチって、いつも少し慌ただしい。

選手たちはアップしながら声をかけ合って、
監督やコーチも動き回ってて、
その空気の中で、私も自然と動いてる。

ボトルを並べて、
道具を確認して、
足りへんものがないか見て回る。

気づいたら、
「次これいるかな」って考えながら動いてることが多い。

テーピング足りるかなとか、
氷もう少し必要かなとか。

誰かに言われる前に準備できたときって、
ちょっとだけ嬉しかったりするんです。

「あ、ちゃんと役に立てたかも」って。

でもね、時々ふと思う。

“どこまでやるのが正解なんやろ”って。

選手が動く前に、全部準備した方がいいんかな。

困ってそうやったら、
すぐに動いた方がいいんかな。

それとも、

自分たちで気づいて動くのを、
少し待った方がいいんかな。

前までは、
“支える”って、なんでもしてあげることやと思ってた。

誰かが困る前に動くこと。
失敗せんように準備すること。
少しでもやりやすくしてあげること。

それが優しさなんやと思ってた。

でも最近、
それだけでもない気がしてる。

ある日、
選手の忘れ物に気づいたことがあった。

たぶん私が持っていけば、その場はすぐ済む。

でも、その瞬間ちょっと迷った。

これって、毎回私がやることで、
その子が“気をつける機会”をなくしてしまってるんかなって。

もちろん、本当に困ってるときに支えることは大事。

でも、
全部先回りしてしまうことが、
ほんまにその人のためなんかは、分からへん。

野球をするのは選手やし、
選手自身が、自分でやらなあかんことも絶対ある。

それを全部やってしまったら、

“支えてる”というより、
“奪ってる”になってしまうこともあるんかなって。

考えすぎかもしれへんけど、
マネージャーをしてると、そういうことを時々思う。

でも逆に、

「ここで声かけた方がよかったかな」
「もっと早く気づけてたら違ったかな」

って後悔する日もある。

何もしなかったことで、
あとから自分を責めてしまうこともある。

近すぎても違う。
遠すぎても違う。

その距離感が、ほんまに難しい。

でもね、

周りを見ながら、
「今なにが必要なんやろ」って考えて動いてる人を見ると、

“支える”って、
ただ優しいだけじゃできへんことなんやなって思う。

ちゃんと相手を見て、
考えて、
ときには待つことも必要で。

それって、すごく難しい。

前に、ある先生がこんなことを言ってた。

「支えるって、“代わりにやること”だけじゃない」って。

その言葉を聞いたとき、
なんか少しだけ、胸に残った。

きっと、
その人がちゃんと前に進めるように、
そっと支えることもあるんやと思う。

だから私は、

ただ“動けるマネージャー”になるより、
“ちゃんと考えられるマネージャー”でいたい。

今のこの動きは、ほんまに相手のためなんかな。
これは助けになってるんかな。

そんなことを考えながら、
これからも悩んでいくんやと思う。

まだ正解は分からへん。

でも、
ただ動くだけじゃなくて、

「これはほんまに相手のためなんかな」って考えることは、
きっと大事なんやと思ってる。

また、少しずつ考えていくな。

タマミ

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