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日常生活(ブログ)

野球コース

タマノスケ新章 引退はゴールちゃうスタートや 第一話 【急に世界が静かになる日】

最後の大会が終わった日。

勝っても、負けてもや。

グラウンドを出るとき、
なんとも言えへん空気が流れる。

さっきまで、あんなに声出して、走って、
全力で白球追いかけて、
仲間と肩ぶつけ合ってたのに。

気づいたら急に、
世界が静かになる。

音が消えるわけやないのに、
なんか、自分の中だけが
シン…ってなるんよな。

ある先生が、こんなことを言ってた。

大会が終わった瞬間、
生徒たちはどこか空っぽな表情になる、って。

つらいのは結果そのものよりも、
「もうこの仲間と同じ目標に向かって走れない」
その事実なんや、と。

ほんま、それやと思う。

負けた悔しさもある。
勝ったとしても、やっぱり寂しさはある。

でもな、
じわっと効いてくるんは、

“次がない”という現実や。

朝練もない。
放課後の集合もない。
ミーティングもない。
あの円陣も、あの声かけも、もうない。

当たり前やった毎日が、
急に終わる。

ポッカリ空いた時間。
静かすぎる放課後。

「オレ、今日なにしたらええんやろ…」

そんな気持ちになるやつ、
めちゃくちゃ多いねん。

ある生徒は、引退直後こう言ったらしい。

「もう自分には、何も残ってない気がします。」

部活中心の生活やった分、
自分の軸がなくなったみたいに感じる。

分かるで。

野球が毎日やったやろ?
野球のために早起きして、
野球のために我慢して、
野球のために喜んで、泣いて。

それが急になくなったら、
そら、空っぽにもなる。

それ、ほんまに普通や。

ある指導者もな、
現役を終えたとき、
同じような喪失感を味わったって言うてた。

「自分は何を支えに生きればいいんだろう」

本気で、そう思った時間があったって。

強い人でも、そうなる。
ちゃんと頑張ってきた人ほど、
その“空白”は大きい。

でもな。

ここで、タマノスケは一つだけ言いたい。

その空っぽの時間、
無駄ちゃう。

むしろな、

その“何もない感覚”こそが、
次の自分をつくる準備期間なんや。

ずっと走ってきたやろ?

目標があって、
練習があって、
やるべきことが決まってた。

でも今は違う。

自分で考えなあかん。
自分で次を探さなあかん。

そのための“静けさ”なんや。

今はまだ信じられへんかもしれへん。

「いやいや、そんな前向きに思われへんわ」
ってやつもおるやろ。

それでええ。

無理に前向かんでええ。

寂しいなら、寂しいでええ。
悔しいなら、悔しいままでええ。

ただな、覚えといてほしい。

物語は、ここで終わらへん。

引退は、確かに一区切りや。

でもな、
終わりやない。

ゴールちゃう。

まだ第1章が終わっただけや。

野球を通して手に入れたもん――
我慢する力。
仲間を思う心。
最後までやり切った経験。

それ、消えてへん。

ちゃんと、あんたの中に残ってる。

急に世界が静かになったその日から、
実はもう、

次の章は、
静かに始まってる。

今はまだ、プロローグみたいな時間や。

焦らんでええ。

この静けさの中で、
次に踏み出す一歩を探していこか。

引退はゴールちゃう。

ここからが、
ほんまのスタートやで。

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