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タマノスケ【進路に迷ってもええんやで】第7話 あの迷いがちゃんと今に繋がってるんやで

「正直な、あのときは何も分かってへんかったと思うわ」

そう言って笑う大人に、
タマノスケはこれまで何人も出会ってきた。

学生の頃、進路が決まらへんくて、
周りはどんどん前に進んでるのに、
自分だけ足踏みしてる気がして、
焦って、不安で、夜ひとりで考え込んで――
「この選択でほんまによかったんかな」って、
何度も立ち止まった人たちや。

でもな、不思議なことに、
そういう人ほど、最後にこんなふうに続けるねん。

「でも、あのとき本気で悩んだ時間があったから、今の自分があるんやと思う」って。

進路ってな、その瞬間は
「人生を左右する大きな分かれ道」みたいに見えるやろ?

どっちを選んだら正解か。
間違えたら取り返しつかんのちゃうか。
そんなふうに思ってしまうのも、無理ない。

でもな、実際の人生って、
一本のまっすぐな線やないんよ。

そのとき選んだ道も、
一回やめた道も、
遠回りした時間も、
全部があとから、
少しずつ線になって、つながっていく。

「向いてへんかも」って感じた経験。
「なんか違うな」って思った時間。
一回は手放した夢。

それ、全部ムダやったかって言われたら、
タマノスケは首を横に振る。

ある人はな、
「やりたいことが分からんまま進んだ道」で、
人と向き合う難しさと大切さを知った。

またある人は、
「選ばなかった進路」を見たからこそ、
今の仕事の価値に気づけたって言うてた。

どの経験も、
そのときはしんどかったかもしれへん。
「なんでこんな遠回りしてるんやろ」って思ったかもしれへん。

けどな、
あとから振り返ったときに、全部が“意味ある時間”に変わってること、ほんまに多いんや。

タマノスケは思うんよ。

迷った経験ってな、
あとから“自分の軸”になることが多いって。

すぐに答えが出えへんかったからこそ、
人の話をちゃんと聞けるようになったり。

失敗した人の気持ちが分かるようになったり。

誰かの意見に流されるんやなくて、
「自分はどうしたいんやろ」って、
考える癖がついたりする。

迷った時間はな、
何も生み出してへんように見えて、
実は、心の中で静かに力を蓄えてる時間なんや。

せやから今、
「こんなに迷ってる自分、あかんのちゃうか」
「いつまで悩んでんねん」
そんなふうに思ってるあんたに、
これだけははっきり伝えたい。

その迷い、ちゃんと意味あるで。

今はまだ、
バラバラの点にしか見えへんかもしれへん。

「これ、何につながってるんやろ」
そう思うかもしれへん。

でもな、数年後、
ふと振り返ったときに、
こう思える日が来る。

「あのとき悩んでた自分、よう考えてたな」
「あの時間があったから、今の自分があるな」って。

人生はな、
一直線に正解へ向かうもんやない。

迷いながら、
曲がりながら、
ときには立ち止まりながら、
それでもちゃんと前へ進んでいくもんや。

歩くスピードが違ってもええ。
一回止まってもええ。
回り道してもええ。

大事なんは、
「自分の人生から逃げてへん」ってことや。

ほな、安心して迷お。

今のその不安も、
立ち止まって考えてる時間も、
きっといつか、
あんたの人生を支える“根っこ”になる。

タマノスケは、

そう信じてるで。

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