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タマノスケ【進路に迷ってもええんやで】第6話 その進路、胸張ってええんやで

「こんな進路、正直あんまり人に言えへん…」
「周りと比べたら、なんか地味やし…」
「ほんまにこれでよかったんかなって、たまに不安になるんです」

そんな声を、タマノスケは何回も聞いてきた。

自分で選んだはずの道やのに、
いざ周りと比べてみたら、
急に自信がなくなって、胸の奥がざわざわする。

それ、あんただけちゃうで。
誰だって、一回は通る道や。

世の中にはな、
「すごいな」って言われやすい進路がある。
名前を聞いただけで、
「かっこええ」「安定してそう」「将来安心やな」
そう言われる道も、たしかにある。

でもな、タマノスケは思うんよ。

ほんまに大事なんは、
“どう見えるか”やなくて、
“どう向き合うか”や。

ある生徒が、こんなことを言うてた。

「正直、第一志望とは違う進路になりました」
「胸張って言えへん自分がおって、情けなくて…」

でもな、その子は続けてこうも言った。

「せやけど、ここでちゃんと頑張ろうって決めたんです」
「この場所で、誰かの役に立てる自分になりたいって思ったんです」って。

その言葉を聞いたとき、
タマノスケは心の中で思った。

ああ、この子はもう、自分の道を歩き始めてるなって。

進路ってな、
選んだ瞬間に価値が決まるもんやない。

「そこで、どう立つか」
「どんな姿勢で、毎日を過ごすか」
それで意味は、いくらでも変わる。

派手やなくてもええ。
人に自慢できんくてもええ。

目の前の仕事に、
目の前の学びに、
ちゃんと向き合おうとしてるなら、
それはもう、立派な進路や。

就職する子もおる。
進学する子もおる。
家業を継ぐ子もおる。
一度立ち止まって、自分を探しに行く子もおる。

どれが上で、どれが下なんて、あらへん。

“自分で考えて、自分で選んだ”
それだけで、その道には価値がある。

人はな、不思議なもんで、
自分が不安なときほど、
他人の道がやたらまぶしく見える。

「あの人はすごいな」
「それに比べてオレは…」

せやけど、それは
他人の“結果”だけを見てるからや。

その人が、
どれだけ悩んだか
どれだけ迷ったか
どんな覚悟で選んだか

そこまでは、見えへん。

あんたの覚悟も、
全部は周りに伝わらへんかもしれん。

でもな、
自分だけは知ってるやろ。

どれだけ悩んで、
どれだけ考えて、
どんな気持ちでその道を選んだか。

せやから、
「言いにくい進路やな」って思わんでええ。
「比べてしまう自分、あかんな」って責めんでええ。

胸張って言うたらええねん。

「オレは、この道で頑張るって決めた」って。

その一言が言えるなら、
あんたはもう、十分前に進んでる。

進む先が険しいかもしれん。
思ったよりしんどい日も、きっとある。

でもな、
その道を歩く覚悟を持ったあんたは、
もう立派や。

胸張っていこ。
その進路、あんたの人生や。

タマノスケは、
そういう背中を、いちばん誇りに思うで。

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