CLOSE

BLOG

日常生活(ブログ)

野球コース

タマノスケ【進路に迷ってもええねんで】第1話 迷ってる自分を責めんでええねん

「なあタマノスケ、オレだけまだ進路決まってへんねん……どうしたらええんやろ」

この言葉、タマノスケは何回も聞いてきた。
それも、元気そうに見えるやつほど、ぽつりと小さい声で言うんよな。

周りを見たら、
「もう決めたで」
「○○行くらしいで」
「将来は△△やって」

そんな話が飛び交ってる。
その中で、自分だけが立ち止まってる気がして、
置いていかれてるような気がして、
気づいたら焦って、不安で、夜にひとりで考え込んでまう。

でもな。
タマノスケは、はっきり言いたい。

それって、めちゃくちゃまっとうな状態やで。

むしろな、
それだけ真剣に「自分の人生」を考えてるってことや。
流されて決めてへん証拠や。

ある先生が、こんな話をしてくれたことがある。

授業終わり、誰もいなくなった教室で、
ひとりの学生がぽつりと声をかけてきたらしい。

「みんなが将来の方向を決めていく中で、
 自分だけ何も見えてへん気がするんです」

「やりたいことも分からへんし、
 向いてることも無い気がして……」

その学生はな、
“迷ってること”そのものを、
「ダメな自分」やと思い込んでた。

でも先生は、まずこう言ったそうや。

「決まってへんことは、悪いことちゃうよ」
「今は、考えてる途中なだけや」

否定も、結論も、急がせへん。
ただ一緒に、これまでの経験を振り返った。

何が楽しかったか。
どんな時に人と関わってきたか。
しんどかったけど、頑張れたことは何か。

そうやって話していくうちに、
その学生はふと、こう言った。

「……人と関わること、嫌いじゃないかもしれません」

そこから少しずつ道が見えてきて、
最終的に福祉系の進路を選んだそうや。

あとになって、その学生はこう言ったらしい。

「時間をかけて考えていいって言ってもらえたのが、
 いちばん救いでした」

タマノスケは、その言葉を聞いて思った。

人はな、答えを急かされるほど、
 自分を見失ってまうもんなんや。

また、別の学生の話もある。

進路のことで、
自分の気持ちと、保護者の意見の間で揺れてた子や。

「親はこう言ってるけど、
 オレは正直、違う道に進みたい」

「でも、それ言ったら裏切るみたいで……」

そう言って、ずっと黙ってた。

その時、先生はこう伝えた。

「どうなっても、保護者は味方でいてくれる」
「せやから、少しくらい反抗してもええ」
「自分の気持ちから逃げんと、生きなさい」

その学生は勇気を出して、自分の意志を伝えた。
簡単やったわけやない。
でも今は、納得した表情で、自分らしく毎日を過ごしてるそうや。

進路ってな、
最初から「正解」が用意されてるもんちゃう。

進んだ先で、
「この道でよかったな」
って、自分で意味をつけていくもんや。

実はな、
“やりたいことが最初から決まってる人”のほうが少ない。

多くの人が、
迷って、止まって、悩んで、
それでも少しずつ進んでる。

だから今、
「進路が決まってない」
「何がしたいかわからへん」
そう思ってるあんたへ、タマノスケはこう言いたい。

迷ってるってことは、
ちゃんと自分の人生に責任を持とうとしてる証拠や。

焦らんでええ。
立ち止まってもええ。
比べんでええ。

でもな、ひとつだけ。

心がちょっと動くほうに、
一歩だけ踏み出してみ。

その一歩が、
数年後の自分の背中を、
きっと静かに支えてくれるで。

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス 資料請求 LINEで相談