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タマノスケ新章第四話【仲間ってカッコええやん】支えるって”誰かを信じる力”なんやで

「支えるって、なんやと思う?」

ある日そう聞かれて、タマノスケはちょっとだけ空を見上げて考えた。
そして、ゆっくり答えた。

「それはな、“誰かを心から信じてる”ってことやと思うんよ」

タマノスケが高校野球を見て回っとる中で、忘れられへん子がおる。
肘のケガで、選手としての道を続けられへんようになった男の子の話や。

そら悔しかったと思う。
一度は「なんでオレだけ…」って思ったかもしれん。
何度も心折れそうになったはずや。

でも彼は、そこで野球を手放さへんかった。
選んだ道は――「男子マネージャー」。

グラウンドには立てへん。
観客に名前を呼ばれることもない。
点を取って拍手されることもない。

それでも彼は、チームの誰よりも早く来て、最後に帰った。
ボールの準備、水分の補充、グラウンド整備。
ベンチでの声かけ、選手の心のケア。

一つひとつの仕事は小さいかもしれへん。
でも、それを“誰よりも丁寧に、誰よりも本気で”続けてた。

すると、少しずつチームが変わっていったんや。

選手たちはこう言いはじめた。

「アイツがあれだけ頑張ってるのに、オレらが手ぇ抜くわけにはいかん」
「アイツのためにも勝ちたい」

気づけば、彼の存在が“チームの軸”になってた。

これが“支える力”なんやと、タマノスケは思った。

支えるって、表では見えにくい。
結果も数字も名前も、表に残らへん。
ときには孤独やし、報われんように感じる日もある。

でもな。
タマノスケは知っとる。

見えへんところで動いてる人が、実は一番チームを動かしてるんやってことを。

タマノスケは読者の君に、こう伝えたい。

「支えるって、“誰かを信じる力”なんやで」

自分のためやなくて、誰かのために動けるっていうのは、
その誰かを心から信じてるからこそできることなんよ。

「この仲間は、絶対やってくれる」
「このチームは、もっと強くなれる」

そう思えとるから、自然と体が動くんや。

でも、支えるって簡単なことやない。

準備しても誰も気づかん日がある。
声をかけても響かん日がある。
自分の気持ちが折れそうになる日もある。

せやけどな、そういう日でも続けられる人は、ほんまに強い。

“支える人”っていうのは、
人一倍、思いやりがあって、
人一倍、我慢強くて、
人一倍、仲間を信じてる人なんや。

もし今、君が裏方で頑張ってるなら。
もし今、誰かのために動いてるのに、誰にも気づかれへんって感じてるなら。

タマノスケは、真っ直ぐにこう言いたい。

「君がおるから、チームは前に進めるんやで」
「君のその優しさは、必ず仲間の力になってる」

スポットライトは当たらんかもしれへん。
でも、チームは君を必要としてる。
それだけは、絶対に忘れんといてな。

ほな、また次な。
タマノスケより。

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