
⸻
こんにちは、タマノスケやで。
いよいよこの連載も最終回。ここまで読んでくれて、ほんまにありがとうな。
今日は最後に、ずっと伝えたかったことを話したい。
それは――「コツコツ続けてるキミは、もうすでにすごい」ってことや。
⸻
「勉強も部活も頑張らなあかん」
そんなこと、誰に言われんでも分かってる。
でも実際は、うまくいかん日ばっかりや。
疲れて体が動かへん日もある。
眠気に勝てずに教科書を閉じてまう夜もある。
やる気はあるのに、気づけば時間が足りん日もある。
「オレ、全然あかんやん…」
そうやって落ち込む日があっても、ええねん。
それが“人間らしさ”やから。
⸻
でもな、ここで覚えといてほしい。
完璧なんて、目指さんでええ。
大事なんは、「やめへんこと」や。
⸻
オレがこれまで見てきた仲間たち。
あのキラキラしてるように見えたやつらも、
みんな同じように、しんどさを抱えてた。
授業のすき間に、こっそりノートを開いて勉強したり。
部活が終わってクタクタのまま、家で10分だけ復習したり。
眠い目をこすりながら、英単語を1ページだけ見返したり。
そういう“小さな積み重ね”を、誰に見られんでもコツコツ続けとったんや。
⸻
努力ってな、派手なもんやない。
一瞬で変わる魔法でもない。
それは、「今日もちょっとだけやってみよう」の積み重ねや。
ほんの数分でもええ。
「今日もノートを開いた」「素振りを10回だけした」
その“ちょっと”が、気づかんうちに力になっていく。
⸻
オレの尊敬する先輩が、昔こんなことを言ってた。
「オレには特別な才能なんかない。
せやけど、やめへんかった。それだけが取り柄や。」
最初は“地味やな”って思ったけど、今ならわかる。
ほんまに強い人って、“続けることをやめへん人”なんや。
⸻
両立してる人って、
「才能がある人」やと思われがちやけど、そうやない。
「今日もやる」って、自分と約束できる人。
そして、その約束を守れる人。
それが、いちばんすごいんや。
⸻
せやから、自分を責めんといてな。
5分だけでも勉強した。
1スイングでもバットを振った。
それならもう、それでええやん。
今日も“ゼロじゃなかった”。
その事実が、ちゃんとキミを強くしてる。
⸻
努力って、結果が出るまで時間がかかる。
けどな、目には見えへんその積み重ねは、
いつか確実に“自信”に変わる。
焦らんでええ。
比べんでええ。
自分のペースでええ。
「昨日より、ちょっとでも前に進めたか」
その一歩を踏み出せたなら、もうそれで十分や。
⸻
最後に、タマノスケからひとことだけ伝えたい。
両立は、“頑張ること”やなくて、“信じること”や。
うまくいかん日があっても、自分を信じて。
今日も一歩、前に進もう。
その積み重ねが、きっと未来の自分を支えてくれるから。
ほな、またな。
タマノスケより。







