
⸻
こんにちは、タマノスケやで。
ある日、クラスのやつにこんなことを聞かれたんや。
「お前、なんでそんなに頑張れんの?」
「部活もして、勉強もして、しんどくない?」
正直、しんどい。
毎日くたくたやし、もう動きたくない日もある。
でも、それでも頑張ろうと思えた理由は、
誰かのためやなくて――“自分のため”やった。
⸻
昔のオレは、そうやなぁ…
「先生に怒られたくないから」
「親に褒められたいから」
「周りに置いてかれたくないから」
そんな気持ちで、勉強したり練習したりしてた。
でも、ある日ふと思ったんや。
「なんか、頑張る理由が全部“誰かのため”になってるな」って。
そのときのオレは、他人の目ばっかり気にしてて、
“自分がどうしたいか”を置き去りにしてた。
⸻
ある時、テストの結果が思うようにいかへんくて、
机に突っ伏して、心の中でつぶやいた。
「もうええやん。頑張っても意味ないし」
でも、そのあと不思議とモヤモヤしてきた。
「ほんまに“意味ない”んかな?」って。
考え込んで、ようやく気づいたんよ。
「オレ、誰かのためやなくて、“自分のため”に頑張りたかったんや」って。
⸻
できんかった問題が、次の日に解けた。
前よりボールが強く投げられた。
たったそれだけのことでも、
自分の中で「できた!」って感じられた瞬間が、めっちゃ嬉しかった。
その時、やっとわかったんや。
「頑張るって、誰かに見せるためのもんやない」
「自分の成長を、自分で感じるためのもんなんや」
⸻
それからのオレは、考え方が変わった。
勉強でも部活でも、他人の評価よりも
「昨日の自分より、ちょっとでも前に進めたか」
それだけを大事にするようになった。
誰かに褒められへん日があっても、
「今日もちゃんと頑張れたな」って自分で思えたら、それでええ。
⸻
“両立”って聞くと、なんかすごいことに思えるやろ?
でもな、ほんまはそんな大げさなもんちゃう。
授業で眠い目こすってノートをとる。
練習終わりに5分だけでも復習する。
その“ちょっとの積み重ね”が、ちゃんと両立なんや。
両立って、「完璧にやること」やなくて、
「どっちも大事にすること」やと思う。
⸻
オレも昔は、ようバランス崩してた。
部活ばっかりで勉強をさぼったり、
テスト前に焦って後悔したり。
でも、ある先生が言ってた言葉が、今でも残ってる。
「頑張る理由を“誰か”に預けたら、途中で折れるで。
でも、自分のために頑張っとったら、どんな時も立ち直れる」
ほんまやなって、今は心から思う。
⸻
両立ってな、誰かに「すごいな」って言われるためやなくて、
“自分の未来を、自分でつくるため”にやることなんや。
自分の頑張りは、誰よりも自分が知ってる。
しんどい時も、サボりたくなる日も、
それでももう一歩踏み出したその瞬間を、
ちゃんと見てるのは“自分”や。
⸻
せやから、今日も少しだけでええ。
昨日よりちょっとでも、自分のために進もう。
5分でも机に向かう。
一球でも多くバットを振る。
その一歩が、未来の自分を支えてくれる。
⸻
「なんでそんなに頑張れんの?」って聞かれたら、
今なら胸を張って言える。
「自分のためやからや」って。
ほな、またな。
タマノスケより。







