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タマノスケ新章 第二話 勉強と部活両立できるんかな?【どっちかじゃなくて、どっちもやってええんや】

こんにちは、タマノスケやで。
最近な、学生たちからよく聞く声があるんよ。

「練習に集中できてへんねん」
「テスト前やのに、疲れて勉強が進まんわ」

季節の変わり目。行事もテストも、部活も全部重なって、
気持ちも体もパンパンになってまう時期やな。

オレも高校の頃、まったく同じこと思ってたで。
「部活と勉強、両立ってほんまにできるんかな?」って。

部活を一生懸命やったら、勉強が後回しになる。
逆に勉強を優先したら、練習についていけへん。

「どっちも中途半端になってる気がして、結局どっちもダメや…」
そんなふうに落ち込んだことも、何回もあった。

「もう、どっちかに絞った方がええんちゃうか」
そう思ったとき、ある友達が言ってくれたんや。

「どっちも中途半端になったとしても、ゼロにするより、ずっとええやん」

その言葉を聞いた瞬間、ハッとした。

たしかに、“中途半端”って悪いことみたいやけど、
ゼロにしたら、もう何も積み重ならへん。

その友達は、いつも勉強も部活も少しずつやってた。
「今日は30分だけでも机に向かう」
「練習には短時間でも顔を出す」
そんなふうに、完璧を目指さずにコツコツ続けてた。

オレはその姿を見て、思ったんや。
“完璧を目指すことよりも、続けることの方が大事なんやな”って。

それからのオレは、“ちょっとでもやる”を大切にした。

テスト前の日でも、部活には少しだけ顔を出した。
短い時間でも身体を動かすと、気持ちがリセットされて、
そのあと不思議と勉強にも集中できたんや。

逆に、練習がハードな日でも、
家に帰ってから15分だけでも教科書を開いた。
それだけでも「今日もやれた」って気持ちになる。

それが自信につながっていった。

「両立」って聞くと、きれいに分けてこなすイメージがあるやろ?
でもな、実際はそんなうまくいかへん。

ええねん、それで。
“全部を完璧に”じゃなくて、“少しでも続ける”ことが大事なんや。

両立って、「どっちも完璧にやる」ことやなくて、
「どっちも大事にする」ことやと思う。

たとえば、今日はしんどくて勉強できんかったとしても、
次の日にちょっとでもノートを見返す。
練習でミスばっかりの日でも、次の日は声を出して盛り上げる。

そうやって“ゼロにしない日”を積み重ねていけば、
気づいたときには、ちゃんと力になってる。

今、頑張ってる君へ伝えたい。

焦らんでええし、うまくいかん日があってもええ。
完璧じゃなくても、あきらめへんで続けてる時点で、
君はもう立派に“両立してる人”なんやで。

「どっちかを選ぶ」必要なんかない。
どっちも大切にしてええし、どっちも自分の成長につながってる。

“少しでも続ける”って、地味に見えるかもしれへん。
でもな、それがいちばん強い力になる。

オレも、あの時の友達の言葉があったから、
今も“続ける”ってことを大事にできてる。

せやから、もし君が今、両立に悩んでるなら――
無理せず、でも「今日もゼロにせん」ことだけは意識してみてな。

それが、きっと未来の君の力になるから。

「どっちかじゃなくて、どっちもやってええんや」
この言葉を、今日は心の中に置いて帰ってくれたら嬉しいわ。

ほな、またな。
タマノスケより。

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