⸻
こんにちは、タマノスケやで。
最近な、学生たちからよく聞く声があるんよ。
「練習に集中できてへんねん」
「テスト前やのに、疲れて勉強が進まんわ」
季節の変わり目。行事もテストも、部活も全部重なって、
気持ちも体もパンパンになってまう時期やな。
オレも高校の頃、まったく同じこと思ってたで。
「部活と勉強、両立ってほんまにできるんかな?」って。
⸻
部活を一生懸命やったら、勉強が後回しになる。
逆に勉強を優先したら、練習についていけへん。
「どっちも中途半端になってる気がして、結局どっちもダメや…」
そんなふうに落ち込んだことも、何回もあった。
「もう、どっちかに絞った方がええんちゃうか」
そう思ったとき、ある友達が言ってくれたんや。
⸻
「どっちも中途半端になったとしても、ゼロにするより、ずっとええやん」
その言葉を聞いた瞬間、ハッとした。
たしかに、“中途半端”って悪いことみたいやけど、
ゼロにしたら、もう何も積み重ならへん。
その友達は、いつも勉強も部活も少しずつやってた。
「今日は30分だけでも机に向かう」
「練習には短時間でも顔を出す」
そんなふうに、完璧を目指さずにコツコツ続けてた。
オレはその姿を見て、思ったんや。
“完璧を目指すことよりも、続けることの方が大事なんやな”って。
⸻
それからのオレは、“ちょっとでもやる”を大切にした。
テスト前の日でも、部活には少しだけ顔を出した。
短い時間でも身体を動かすと、気持ちがリセットされて、
そのあと不思議と勉強にも集中できたんや。
逆に、練習がハードな日でも、
家に帰ってから15分だけでも教科書を開いた。
それだけでも「今日もやれた」って気持ちになる。
それが自信につながっていった。
⸻
「両立」って聞くと、きれいに分けてこなすイメージがあるやろ?
でもな、実際はそんなうまくいかへん。
ええねん、それで。
“全部を完璧に”じゃなくて、“少しでも続ける”ことが大事なんや。
両立って、「どっちも完璧にやる」ことやなくて、
「どっちも大事にする」ことやと思う。
⸻
たとえば、今日はしんどくて勉強できんかったとしても、
次の日にちょっとでもノートを見返す。
練習でミスばっかりの日でも、次の日は声を出して盛り上げる。
そうやって“ゼロにしない日”を積み重ねていけば、
気づいたときには、ちゃんと力になってる。
⸻
今、頑張ってる君へ伝えたい。
焦らんでええし、うまくいかん日があってもええ。
完璧じゃなくても、あきらめへんで続けてる時点で、
君はもう立派に“両立してる人”なんやで。
「どっちかを選ぶ」必要なんかない。
どっちも大切にしてええし、どっちも自分の成長につながってる。
⸻
“少しでも続ける”って、地味に見えるかもしれへん。
でもな、それがいちばん強い力になる。
オレも、あの時の友達の言葉があったから、
今も“続ける”ってことを大事にできてる。
⸻
せやから、もし君が今、両立に悩んでるなら――
無理せず、でも「今日もゼロにせん」ことだけは意識してみてな。
それが、きっと未来の君の力になるから。
⸻
「どっちかじゃなくて、どっちもやってええんや」
この言葉を、今日は心の中に置いて帰ってくれたら嬉しいわ。
ほな、またな。
タマノスケより。







