暦は秋ですが、まだまだ残暑が厳しい大阪です・・・
皆様、体調は崩されていないでしょうか。
こんにちは、野球コース講師の中村です。
今回は私の国際公式記録員(international scorer)としての活動をお届けします!
第1弾はオランダ編ということで、7月末に行われた WBSC Softball Europe/Africa Qualifier
について書かせていただきます。
※WBSC(世界野球ソフトボール連盟)
ここで疑問に思った人もいるのではないでしょうか・・・
野球ではなくて、Softball ソフトボール!?
そうなんです。この大会は名前の通りソフトボールの大会です。
来年の東京オリンピックの出場枠をかけたヨーロッパ・アフリカ地域の予選大会でした。
実はWBSCでは、野球もソフトボールも記録の書き方が基本は同じなんです。
日本国内では野球とソフトボールは団体が別なので、もちろん記録の書き方も異なります。
さらに野球の団体も分かれているのでプロ野球・社会人・学生とそれぞれ違います。
そしてソフトボールでは公式記録員は資格を取得する必要があります。
私は普段は本校野球コースが所属する日本野球連盟(社会人野球)で記録をしています。
ソフトボールの資格は持っていませんのでなかなか関わる機会がありません。
ですが世界にでるとソフトボールも野球も同じだと・・・なんとも不思議なお話です。
ここからは写真を交えながら大会中の様子をお伝えします。
●7月21日 関西空港→オランダ アムステルダム空港
空港からは現地スタッフの方が送迎→ホテル到着
●7月22日 9:00~12:00 スコアラーミーティング
ミーティングでは大会の規則や、重要事項の確認を行います。
WBSCの大会では、スコアラディレクター1名(統括、レポート作成担当)とスコアラー数名で構成されます。
各国から集まってくるので、いろいろと情報交換ができるのもひとつの楽しみです。
ちなみに今回はオランダ、イタリア、スペイン、オーストリアの方が来ていました。
チーム監督を含めたテクニカルミーティングの様子
ルールなどの再確認を行います
●7月23-28日 1日1試合または2試合を担当
今大会の会場、Utrecht(ユトレヒト)の Sportpark de Paperclip
ちょうどヨーロッパ全体が異常気象の週間で連日猛暑でした
WBSC式では、1試合を3人で記録します。
奥からタブレット入力(Data-entry scorer)、投球シート(Assistant scorer)、メインシート(Head scorer)とそれぞれ役割が違います。
試合中はもちろん大会中のコミュニケーションは英語です・・・!!
写真奥は現地のアナウンス担当の方。記録員同士はもちろん
アナウンサーやスコアボード担当の方とのコミュニケーションも大事です
選手交代はとくに重要ポイントです!!
5日間の日程を無事終了し、ヨーロッパ・アフリカ地域からはイタリアが
オリンピック出場を決めました。
●7月29日 帰国
ソフトボールには、再出場(リエントリー)やテンポラリーランナーなど
野球にはない独自のルールが存在します。気になる方はぜひインターネットで調べてみてください♪
スポーツを通して日本とは異なる文化を体験できるのが大きな魅力です。
この国際公式記録員日記は、アメリカ編、カナダ編と続きます。
随時更新していきますので、ぜひご覧ください♪
紹介しきれなかった記録員エピソードもたくさんありますので、
次回以降紹介していきたいと思います。
ユトレヒトの街並み
Dank u wel !!