
ATを目指す皆さんに、専門書とは少し違う本を紹介するシリーズを3回に分けて行います。
2回目の今回は、夏目漱石の『こころ』です。
教科書にも載る有名な作品なので、読んだことがある人もいるでしょう。
この本を読んで改めて感じたのは、
「人の心は、外から見ているだけでは分からない」
ということです。
人には、嫉妬、後悔、孤独、プライドなど、他人には見せていない感情があります。
ATが関わる選手も同じです。
「痛みはどう?」
と聞いて、
「大丈夫です」
と答えたとしても、本当に大丈夫なのかは分かりません。
試合に出たいのかもしれない。
弱いと思われたくないのかもしれない。
チームに迷惑をかけたくないのかもしれない。
だからといって、ATが「きっとこう思っている」と決めつけるのも違います。
大切なのは、分かったつもりにならないことだと思います。
同じケガでも、人によって身体も環境も目標も違います。
だから、
「このケガなら、これをする」
ではなく、
「この人には、今、何が必要なのだろう」
と考える。
人の心は見えません。
だからこそ、人を知ろうとする姿勢が大切なのだと思います。
『こころ』は、そんなことを改めて考えさせてくれた一冊でした。
教員山口







