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日常生活(ブログ)

アスレティックトレーナーコース

2025 陸上競技 近畿地区予選会について

こんにちは。

アスレティックトレーナーコース教員の加用です。

梅雨はどこへ?というほどに猛暑日が続いております。

皆様、体調にはくれぐれもお気をつけください。

さて、本日は私がサポートさせていただいている府立大塚高校陸上競技部の近畿地区予選会帯同についてお話したいと思います。

高校生にとって特別な場所が「全国インターハイ」の舞台だと思います。

今年の開催県は広島です。

全国インターハイの出場をかけて、最終関目であり最難関の近畿地区予選会(通称:近畿インターハイ)が6/12(木)〜6/15(日)の4日間、京都たけびしスタジアムで行われました。

各種目6位まで、もしくは4位までと種目により様々ですが、全国インターハイに出場する為には、勝負強さが求められます。

激戦区近畿を勝ち上がり全国インターハイ出場の権利を獲得した種目は下記になります。

男棒高跳、男円盤投

女200m、女棒高跳、女走幅跳、女三段跳

女砲丸投、女やり投、女ハンマー投

9種目8名です。

このメンバーには悔いなく、仲間の思いも背負って頑張ってもらいたいと思います。

また女子は、昨年悲願の全国総合優勝・フィールド優勝を成し遂げ、今年は連覇をかけて挑む夏です。決して簡単なことではありませんが、偉業に挑みます!

近畿インターハイを闘った1人の選手について少しお話したいと思います。

女子選手、高校3年生、専門種目400mH

2024年11月末:右足脛骨跳躍型疲労骨折診断

来シーズンに向けて、走り込み等の練習ができない期間が続き、本人は焦っていたが、走らなくても足が速くなる強くなれると本人に伝え続け、地道にウィークポイントを鍛え続けた

そして走り始めたのは、2025年4月中旬、400mHの復帰戦となった5月末の大阪インターハイでは見事優勝、その後2週間走り込み・スピードに磨きをかけ、自信を持ってスタートラインに立つことができた近畿インターハイ

本人も監督も仲間も、もちろん私も闘える手応えを感じるだけの心身共に仕上がりだった

ただ、今年の近畿のレベルが相当高いことは理解していたが、衝撃の結末だった

400mH

予選:1’03″62 組2着

準決:59″96 PB 組2着(全体2位の記録)

決勝:59″84 PB 7位

この種目での全国インターハイの出場権は6位まで

PB(自己ベスト)を、この勝負所の大事なタイミングで2回更新するもの、あと1歩が足りず、激戦区近畿で姿を消すこととなった

この記録がどれだけ凄いのかをお伝えすると、決勝を走った8人中、7人が59秒台という、例年の全国インターハイ決勝レベルのレースだったということ(昨年の全国インターハイ決勝でいうと6位相当の記録)

今季全国ランキングで言えば、9番目の記録で走っても届かなかった全国インターハイ

泣き崩れる彼女にかけてあげる言葉が見つからなかった

勝負の世界は残酷だと改めて感じたのと同時にこれがインターハイだと感じた

笑ってる人がいる裏では、必ず悔しい思いをして泣いている人がいるということ

そういった選手がいることを決して忘れてはいけない

彼女とのインターハイは、終わってしまったが彼女の陸上人生が終わったわけではない

今季高校生で1番最初に58秒台で走って強さと速さを証明してもらおうと思う

一つひとつの出来事に一喜一憂していたら大変だが、怪我を乗り越え復帰をして日本一を目指す選手との時間は、間違いなく私自身も成長させてもらった

こういった現場で私自身が感じたことは学生にも積極的に伝えていきたいと思う

学生には、現場実習・合宿実習を通じて失敗体験も成功体験もぜひ経験してもらいたい

その為には、積極的に行動することが学びの一歩だと思う

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