こんにちは。
アスレティックトレーナーコース教員の部谷(ヒダニ)です。
本日は、
今トレーニング界で最も注目されている、
といっても過言ではないVBTを紹介します。
VBTはVelocity Based Trainingの略で、
簡単に言うと、
スピードを計測しながら行うウエイトトレーニングです。
これは、
あるスピードでトレーニングすると、
そのスピードに応じた効果がある、
という考えがベースになっています。
またVBTでは、
常に全速力でトレーニングを行うことで、
スポーツパフォーマンスに大切な「パワー」、
を最大化したトレーニングになることも特徴です。
つまり、
従来の重さをベースにした負荷設定ではなく、
スピードをベースにした負荷設定になります。
例えば、
重量の重いトレーニングではスピードは低くなりますし、
重量の軽いトレーニングでは速くなります。
ここでなぜスピードで負荷設定すると良いか、
ですが、
これはその日のコンディションにより、
扱える重さが異なるからです。
例えばすごく元気な日は、
100㎏の重りを秒速Xmで上げれたとします。
しかし、
凄く疲れている日は同じ秒速Xmで80㎏しか上げられない、
なんてことがよくあります。
VBTでは、
秒速Xmでやるトレーニングに意味があるとし、
元気な時は100㎏でトレーニングするし、
疲れている時には80㎏でトレーニングしてね、
となります。
つまり、
目的は秒速Xmで行うことにあるので、
設定スピードに応じた負荷設定になるというわけです。
言い方を変えると、
凄く疲れている時に100㎏でトレーニングすると、
起きる可能性がある怪我や余計な疲労は、
80㎏に設定することで防ぐことができます。
しかし、
同じ秒速Xmで行うので、
トレーニング効果は同じとなります。
つまり、
スピードによるトレーニング効果設定により、
①コンディションに合った負荷設定が行える
②故障や余計な疲労を防ぎトレーニング効果を得れる
という利点があります。
こういった理由で、
現在様々なプロチームで行われるようになっています。
ちなみに履正社ATコースでは、
昨年からこれを授業に取り入れています。
学生のころから体験することで、
社会に出た際、
こういった最新のトピックスについて、
遅れをとることはないでしょう。