こちら視線の先にも鏡がありまして、鏡を見ながら何やら変な姿勢で立っていますね。

これ何をしているのかというと、一番だらしなく見える立ち姿勢を探してあれこれ微調整している最中です。本校で開講している「トータル美容専攻」という美容に特化した選択授業でお話するためのものです。

鍼灸で美容というと、顔に鍼をたくさん刺す美容鍼のイメージが強いですが、「顔に鍼を刺すだけが美容じゃないよね」という思いで始まったこのトータル美容専攻。解剖生理はもちろん美容に特化した東洋医学や栄養学など座学もいろいろ学びます。

姿勢も「美しい」にとても関与する要因で、姿勢を正すだけで見た目に数kg変わるよねってことを実感していただきたいがためにもっともっとだらしなく見えるように腹筋緩めて背中丸めて口の中で舌もだらんとして、など考えうるダメ行動を全部詰めにしてます。この瞬間は確か前から見て二重顎に見えるように、横から見て顎がなくなるように見えるよう頑張ってる瞬間です。授業では鏡がないのでちゃんとできたかは分かりませんが全力は尽くしました笑

お灸の授業でも「吊り上げ」という火のついたモグサを線香にくっつけて吊り上げてしまう良くない行為があるのですが、これをデモで見せられるようにめちゃくちゃ練習したこともあります。どちらもダメな行為をしっかり練習することで、逆にどうしたらダメなことができるかがわかるのでそれを避ける方法っていうのが見えてくるタイミングがあります。あまりおすすめはしません(正しい行為を練習する方が効率がいいに決まっております)が、変なことを極めようとする時間がなんやかんや好きだったりします。