臨床実習中の一場面です。

足の指と指の間にあるツボに鍼を刺しています。よく見ると親指や小指にも鍼が刺さってますね。どこの症状に対する治療だと思いますか?足の指の疲れでしょうか…?
↓
↓
↓
実はそうではなく、腰や膝の痛みなどに対しての治療を行っています。
人の体には頭のてっぺんから足の裏まで多くの「経穴」というツボが存在しています。その経穴と経穴を結ぶ線路のように「経脈」が走っています。その経脈の流れや、その経脈に栄養されている「経筋」というものを考えた治療です。
臨床実習中では、そういった東洋医学的な考え方で治療を指示することもあります。患部を触っていないのに症状から離れたところにある離れたツボで痛みの度合いが変わったり動きやすくなったりするのを選手だけじゃなく治療した学生自身が驚くこともあります。
そういった痛みの部位から離れたところからアプローチする方法を知ることで、炎症があるなどして触らない方が良いとされる時期から出来る治療の引き出しを身につけることが出来ます。
これもすべての症例で使えるというわけではないですが、学校で学ぶ治療方法を臨床実習でどんどん実施して自分の武器を一つでも増やして卒業していってほしいですね。







