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履正社のテニス専攻って、どんなことを学べるの?(その1)

テニス・ソフトテニスコースのテニス専攻って、どんなことを学んでいるの?
テニス専攻教員、久留広平(ひさとめ・こうへい)先生に、普段の授業についておうかがいしました。

[久留先生profile]大阪府出身。大学入学後、JOP大会に参戦。4年間、プロとして国内を転戦する日々を過ごす。テニスコーチとしてのキャリアも積み重ね、指導者資格取得のため本校に入学。卒業後、専任教員に。プロ選手とコーチ、両方の経験を活かして指導に当たっている。

「指導教本にはない、プラスアルファまで教えたいと思っています」。

――テニス・ソフトテニスコースのテニス専攻の実技授業では、どんなことをするんですか。
時期ごとに内容が変わります。大きく分けて3つのテーマがあり、まずは5月末、8月末、10月末に専門学校の三大大会があるので、この時期は試合に向けた実技です。そして基礎から技術を上げていく時期。冬のオフシーズンは体力を向上させます。テーマごとに今週はここをピックアップして…と、年、月、週、日単位で練習を決めていく感じです。

――技術向上のための実技ですね。
はい。そして、テニスコーチとして活躍するための実技があります。その基本に「球出し」があります。

――あの……、「球出し」って、何ですか?
たとえばテニススクールで、コーチが生徒さんに「今から私が球を打つので、打ち返してくださいね」と、球を送ることです。指導者は(生徒さんが)打ちやすい場所に、狙った回転で球を出します。「この方は初心者だから、ゆっくり打ちやすく」「この方は上級者だから回転をかけて」など、どういう球出しが上達の助けになるのかを実技で教えます。

――コーチになるには不可欠のスキルなんですね。
とても大切です。球出し、声出し、お客様とラリーをするヒッティング。この3つをコーチングの柱として練習します。私もコーチ経験がありますが、スクールで人気のコーチはこれらがしっかりしています。球出しがとても丁寧だったり、声がいつも出ていて明るい雰囲気だったり。こういうコーチに球出しされたり、ラリーをすると、導かれるように生徒さんが上達します。

――導かれるように上達する……!
若手コーチが生徒さんに少し難しい球を送ると、走れない、打ち返せないことが多いんです。でも上手なコーチはギリギリのところで打ち返せるよう計算しているから、結果、生徒さんが上達する。ちょっとした匙加減だと思うんですけど、そこが技術でもあります。

――コーチ経験が豊富な久留先生だからこそ、教えたいことってありますか。
アドリブを効かせたくて、指導教本からさらに先の「テニススクールの現場でよくあるシチュエーション」をプラスしています。

――どんなことをプラスするんですか。
たとえば……変わったグリップの持ち方をしていて、そのクセが抜けない人にどうアプローチするか、などです。これってよくあるケースなんですけど、指導教本には書かれていないんです。そんなことをプラスアルファで教えられれば。指導者向けの講習に参加して、そこで得た知識を学生に共有することもあります。

――先生は本校のテニス専攻出身ですが、履正社で学ぶメリットって何でしょう。
履正社で学ぶと、生徒はテーピングやアイシングを自分自身で処置できるようになり、高いパフォーマンスを維持できます。解剖学や栄養学、スポーツ心理学の授業などはすべてテニスに直結するし、トレーニングに関しても気軽に教員に相談できますよ。

――箕面キャンパスはテニスコートが6面ありますしね。
全国にテニスを学べるところはいくつかありますが、教室を出てすぐに砂入り人工芝コートで練習できるのは履正社だけだと思います。テニスに没頭するには最高の環境です!

次回は、久留先生のテニスとの関わりやプロ選手時代のお話について。

<テニス・ソフトテニスコース、テニス専攻のご案内はこちら>

テニス・ソフトテニスコース、テニス専攻

<広報Mの取材MEMO>
実技授業の見学のあと、学生さんにコメント取材。久留先生ってどんな先生ですか?
「すごくやさしくて話しやすい」「選手目線で考えてくれるし、気持ちに寄り添ってくれる」「プレーが悪いときはヒントをくれて、『まずは時間がかかってもいいから自分で考えてみよう』と言われます。その後、どうやったらよくなるかを一緒に考えてくれます」。
久留先生、大人気です!

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