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日常生活(ブログ)

サッカーコース

林まさとし君の留学帰国レポート

今回はオーストリアのリーグ事情について考えました。

僕はオーストリアで1部、3部、4部、5部、8部の試合を観戦しました。そこで、それぞれのカテゴリーについて考えたことです。


まずオーストリアでは1,2部のプロリーグとセミプロやプロが混在している3部、完全にアマチュアリーグの4から9部という構成になっています。

まず、4,5,8、の各リーグは、すべて完全なアマチュアリーグなのでそれほど大きな違いはありません。

それぞれのチームは各1つの公共のサッカー場をほぼ独占して使うことができ、そこをホームグランドとして試合を開催することができます。

そこに,試合の時には友人、家族、そのチームに所属する子供たちや地元の人達が100人近く集まり、世間話をしたり試合の経過に一喜一憂して楽しみます。

試合を観るためには4,5部が大体7ユーロ(700円ほど)、8部は2ユーロ(200円ほど)の入場料を払います。

そして会場ではチームの関係者が飲み物や軽食を販売します。それらは直接ホームチームの収入となり、運営費の一部に充てられます。

アマチュアのリーグを見て思ったことは、もちろんリーグが下に行けば行くほど試合のレベルは下がりますが、それとは関係なく、サッカーの試合が地元の人達の社交の場になり、街のエンターテインメント、生活の一部になって深く根ざしているということでした。

3部リーグはプロとアマの中間的存在ですが、試合もまさしくそのようになっていて熱狂的なサポーター半分、4から9部のような地元の人達が半分といったところでしょうか。

1部リーグはもちろんトップリーグなのでサポーターの人達がたくさん来場しますが、もともとヨーロッパでも最古のリーグの1つだというリーグのオーストリアはそれぞれのチームがもともと地域に密着していて、例えばインスブルックにあるトップリーグのチーム、FC Wacker Innsbruckでは昨シーズンの平均入場者数は1万人程だったそうですが、実はインスブルックの街には13万人しか住んでいないそうです。これだけを見てみてもどれだけ町の人達がサッカーに関心があるかわかります。

また、僕が感じたもっとも面白いところは、試合会場の雰囲気がどことなく先ほど書いた4,5,8部の試合と似ているというところです。

例えば、観戦の時にユニホームを着る人の少なさが一つの特徴です。まるで友達や家族の試合を観に行くかのように普段着でふらっと行くといった感じで、ある意味であまり気合が入っていないという感じです。

オーストリアのプロクラブにはアマチュアのリーグと同じように地域の人が見守り、日常生活に密着しているクラブという要素が存在していました。

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