理学療法の臨床の現場は答えのない世界です。
一方で、高等学校までの勉強は答えのある世界です。
そして、理学療法士の養成校はその橋渡しをするところです。
多くの学生は「先生が模範解答を持っている」と思っており、
試験では先生の模範解答に近づこうとします。
これでは、答えは考えるものではなく、探すものになってしまいます。
たいてい、教員は模範解答を持っていません。
持っているものは、医学の基礎知識であったり、論理的な思考であったりします。
ようするに学生が探すべきものは医学の基礎知識と教員の考え方です。
模範解答ではありません。
これらを身につければ教員と同じような答えを自分で導きだすことができます。
教員と同じ土俵に立って自分で考えることができる学生を増やしたいと思っています。
松崎仁志