「ある検査をしたいが、患者さんによってはその検査をするための姿勢をとるのも辛い人がいると思う。正しく検査結果も出したいし、患者さんの負担にならないようにもしたい。どうしたらいいか悩んでいます。」
学校で習った通りの検査をすると患者さんに負担がかかる。一方、患者さんの負担を考えると方法通りの検査を行えず、結果の信頼性を失う。このようなジレンマは臨床に出るとたくさんあります。何年たっても悩みます。
悩む学生の姿を見て、非常に頼もしく感じました。この学生は、あらゆる条件を設定し、信頼性も失うことなく、患者さんの負担も少ない方法を必死に考えようとしていました。
型どおりの事が全て正しいわけではない。今ある情報が全て正しいわけではない。慣例としてやっているから、学校で習ったから全て正しいわけではない。今ある常識が全て正しく、習った通りにすれば、理学療法ができる。のであれば、そんな安っぽい仕事が理学療法士なら、なくなってしまえばいい。
この学生のように考え、悩み、分からないところから答えを見出そうとする姿勢を持つ人が理学療法士として人を幸せにできるはずです。
彼らが理学療法を発展させていくのを見てみたいと思いました。
教員I