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日常生活(ブログ)

理学療法学科

「未来に向かって、いざ前進!」

5月9日は、最終学年である昼間部4年生が実習進行状況の報告に登校する日でした。
この実習は8週間ありますが、すでに5週間が経過しています。
学ぶ楽しさを感じ積極的に実習が進んでいる学生や、反対に学ぶことに疲弊していて実習が停滞している学生もいました。

では、なぜ学ぶことに疲弊して実習が停滞するのでしょうか?
「人の役に立ちたい」と、理学療法士を目指し入学し、3年間学び最終学年まで来ている状況は同じなのに、なぜ実習の進行状況に違いが生じるのか。

それは、医療者が対象とするのは“病気”ではなく、“病気を患った人”であることを理解していないことから始まっています。ほとんどの学生が、医学的情報(病気・怪我の関連情報)のみを用いて理学療法を考えることが多いです。その為に、患者さんの社会的情報(社会的背景・生活環境・経済的環境の関連情報)を考慮できずに、患者の問題が不明となり、適切な目標設定や治療方法が分らなくなっています。

今回は、医療者として患者と向き合えるように、命と人生の重みを知り、それを理解する医療者の責任と役割について考えてもらいました。

その気付きになるように、数日前に亡くなった私の友人について話をしました。
友人は40代と若く、大切な家族もいました。仕事中に倒れて、脳の病気で亡くなりました。本人の無念さや、家族の悲しみは想像を絶するものです。このような現状に近いところで、理学療法士は仕事をしていることを伝えました。

これを受け、学生達は沈黙し自身の目指す仕事の重要さを感じているようでした。
その様子をみて、今後は更に人の気持ちがわかる医療者と成長していくものと確信しました。

がんばれ、ふんばれ、明日のために日々前進を!!

教員:久保 明裕

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