こんにちは、田中です。
この4月より『施術の適応と医用画像の理解』の科目に、超音波エコー観察学(以下、エコー)が含まれており、本校においては実習も行います。
先日、エコーの件で厚労省認定の臨床実習指導者資格を持ち、本校の実習施設で超音波エコーの専門有識者でもある、公社)滋賀県柔道整復師会理事の川戸典知先生と以下の内容で面談を行いました。
話の内容を要約して披露します。
エコーについて懸念する事が大きく2つあります。
一つは、柔道整復師が行うのは、局所観察と評価であって、医業としての診断や、診療の補助行為としての損傷説明などを行うことはできません。
もう一つは、柔道整復師が扱う対象疾患(骨・関節・筋肉とその損傷に付随する状態把握)のみであり、例えば痩身美容系まがいの業界でよく使われる脂肪厚の測定や、集客と利益目的での、ヘルスケア産業での活用は論外です。
局所損傷の重症度を把握したり、客観的評価で医接連携を円滑にすることが重要であり、すべては医療安全患者安全の患者利益に資するものです。
エコー観察では、長期にわたって研究と普及にご尽力されてきた川戸先生は、これから各学校で始まるエコーについての教育が始まりであり、明暗がすべてがかかっていると懸念されておりました。
柔道整復師が今後、この魔法の器機をどう使うか、いかに活用するか、まさしく『諸刃の剣』なのです。
柔道整復師がレントゲン撮影を失ってもうすぐ50年が経過します。
川戸先生、同じことを繰り返さないように、教育者として使命と責任を自覚し、正義ある確かな教育を遂行いたします。ご指導ありがとうございました。