こんにちは、学科長田中です。12/6(火)、大阪中之島、リーガロイヤルホテルにて、履正社創立100周年記念事業が挙行されました。詳細は学校のHP、学外のサイトなどでご覧ください。以下、参考までに一つ。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/12/06/kiji/20221206s00001002540000c.html
また開宴冒頭あいさつで、釜谷理事長からこんな言葉もありました。言葉の記憶が定かではないので、筆者の責任で若干加工し記載します。
『時代に生き残るものは、強いものでも賢いものでもない、環境に適応できるものである』と。
会場で上映された100年の歴史ビデオの中で、履正社は戦中戦後の混乱期、形を変え品を変え、さまざまな苦境苦難を乗り越えて、今がある事、あらためて気づきました。
この言葉(生き方)はかねてから、筆者が信条としている最もな事で、副校長の時にも釜谷前校長から耳にした事ではなかったので、明確に記憶に残ったのです。
記念事業には30人ほどの柔道整復師も参加しており、これは我が業界に通じる事でもあります。履正社が生まれた100年前、医療社会は整形外科医も理学療法士も、運動器系の外科医もほとんどいなかった時代、骨折や脱臼、ねんざ、打撲、肉離れなど、スポーツのケガも含めて、そのほとんどは、柔道整復師の前身である、“ほねつぎ”が処置や治療をしていました。
当時は柔道が国民的スポーツであり、時代のトレーナーとして処置治療、回復療法などで活躍していたのです。
100年後の今、社会と時代は大きな変化を遂げました。スポーツは野球やサッカーなどの球技人口が増加し、2025年には65歳以上の高齢者が3500万人を超えます。
昨年の出生数は79万人、今年の推測は76万人とも言われています。
そんな時代、これからの柔道整復師が担う役割は、日本古来のほねつぎ師としての伝承医療の継承、国家ライセンスを持つメディカルトレーナー、そして高齢者が生きがいや希望をもって、充実した残りの人生を過ごすことができる、健康寿命の増進なのです。特に運動器系の国家免許である、柔道整復師、理学療法士、鍼灸師にこれからの役割が期待されています。
履正社創立100年で感じた事、組織も人も、時代と社会の変革に備える適応能力がいかに大切であるか、あらためて感じた1日でした。