こんにちは、学科長田中です。
第2学年、第3期実習体験症例発表も中盤に差し掛かり、
回を増すごとに内容、発表方法とも精巧になってきました。
一つ発表内容を紹介しましょう。
発表者は西山君。
実習先は兵庫県淡路島、古栗接骨院で、彼は同じ郷土の南あわじ市出身だ。
卒後の地元帰省も考慮し、淡路島での実習となった。
これまでのブログにもあるように、
古栗接骨院は3つの接骨院とリハ型デイサービスを併設している。
1日デイサービスでの経験を発表してくれた。
少しわかりづらいが、彼の発表は実習施設の周辺環境から始まり、
それぞれの院の特徴も含めて説明、症例(事例)紹介へと続く。
その中で、デイの患者さんを取り上げた事例発表だ。
患者(利用者)情報は次だ。
80歳、女性、150㎝の51㎏(BMIは22)、要介護認定は1、現病歴としてパーキンソン病を患っている。今回は脊椎圧迫骨折の経過やリハビリを含めた内容だった。
講評として、田中が指摘をしたのは、要介護認定を受けた高齢者を症例(事例)発表する際は、様々な角度から運動機能、精神機能の評価をし、その情報を含めて発表すること。
まして、認知症の原因疾患となるパーキンソンを発症しているなら、なおさらだ。
高齢者の生きがい評価を国際基準のICFモデルでとらえること。
そして自立度の評価は、
1.要介護認定度(1から5)
2.ADL自立度(自立、見守り、一部介助、全介助)
3.運動器日常生活自立度(J,A,B,Cで、それぞれにはJ1,J2など2段階あり、合計8グレードの評価)
4.認知症日常生活自立度(Ⅰ,Ⅱab,Ⅲab,Ⅳab,Mの合計8グレードの評価)
となる。
西山君は柔道整復師の免許取得後、高齢者の機能訓練指導(介護保険のリハビリテーション)に従事する事も検討中だという。
西山君、現場で1週間経験し、また今回の発表を通じてたくさんの事を得ることができた。
来年2月から始まる第4期の最終評価実習に向けて、将来ビジョンに適合する実習経験になるよう、支援をしていきます。