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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

海外研修 四方山話 その3

先週までの学生レポートでもわかるように、このアメリカ研修のほとんどの時間を、

「解剖」「リハビリ」

に、費やします。

と、いうことで、今回は、アメリカ研修の真骨頂、「お勉強編」です。

まず、アメリカまで来てやるお勉強のテーマは、

「本物」

です。

下の写真を見てください。

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これらの骨は、「献体」です。

(献体・・・医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、

自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。)

上の骨は、腓骨といって、下腿の外側部に有る骨ですが、

この骨は、骨折の既往があります(右中1/3境界部付近の盛り上がり)。

よく「治る」と、言いますが、この骨を見ると、確かに骨はひっついてはいますが、

決して元通りには戻っていないことがわかります。盛り上がってる骨の上には、

神経や血管、そして筋肉が走行しているわけですから、

何らかの影響が出て当然なのです。

下の骨は、大腿骨といって、太腿部に有る骨です。

教科書も併せて写真を載せていますが、その写真の骨とも微妙に違いますし、

他の献体の同部の骨とも微妙に違い、一体、一体それぞれ微妙に違うことがわかります。

こうやって、献体としてその身を捧げてくださった方に敬意を表し、

そしてこの貴重な体験を必死に頭に叩き込む。

環境がそうさせてくれるのです。

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つづく

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