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日常生活(ブログ)

鍼灸学科

卒業生・白石龍之介さんインタビュー(前編)

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。

本日は鍼灸学科のブログにお邪魔し、卒業生のインタビューを前後編でお届けします。

(後編は明日、配信予定です)

お話を伺ったのは、2020年卒業生の白石龍之介(しらいし・りゅうのすけ)さん。

現在、島津製作所のラグビー部、野球部等でトレーナー活動をされています。今回は白石さんがトレーナーを目指したきっかけや、学生時代についてお話しいただきました。ぜひご一読ください。

【白石さんprofile】1998年生まれ、大阪府立豊島高校出身。2020年鍼灸学科卒業(医療+AT)。はり師、きゅう師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。現在、島津製作所ラグビー部SHIMADZU Breakersトレーナー、島津製作所野球部アシスタントトレーナー、甲南中学・高校ラグビー部トレーナーを務める。島津製作所内トレーニングジム内で、選手のみならず一般社員の方向けにもトレーニング指導も行っている。

「教科書にない実践的な学びを、たくさん経験できました」

――現在のお仕事を教えてください。

島津製作所ラグビー部SHIMADZU Breakersでトレーナーを、同じく島津製作所の野球部でアシスタントトレーナーをしています。また社内にあるトレーニングジムで、選手だけでなく一般の社員さん向けにもトレーニング指導を行っています。ほかには兵庫県にある甲南中学・高校のラグビー部でトレーナー(試合帯同)をしています。

――白石さんは早いうちからトレーナー志望だったと聞きました。

小さい頃からプロ野球選手になるのが夢でした。でも、中学生になってから甲子園に出るような強豪校への進学は厳しい、と考えるようになって。好きなスポーツに関わる仕事、なかでもトレーナーの仕事に興味を持ちました。また、通っていた整形外科のリハビリ担当の先生に「アスレティックトレーナー(以下、AT)という仕事があるよ」と教えてもらい、本格的にスポーツトレーナーを目指すようになりました。それで、高校は野球に力を入れていて体育コースがある学校へ進学したんです。

――やりたいことが、すでに決まっていたんですね。

そうですね。あと、トレーニングにも興味がありました。(元阪神タイガースの)糸井嘉男選手に憧れて自分でも身体を鍛え始めたら野球のパフォーマンスが上がったことも、トレーニングが好きになったきっかけです。

――履正社を進学先に選んだ理由は?

ある医療系の大学と履正社、どちらを選ぶか迷っていました。ちょうどその頃、(高校の体育コースで)課外授業に来られた外部講師の先生がATの方だったんです。その先生に「スポーツをメインに仕事をしたかったら、どちらがいいでしょうか」と相談したら「それなら履正社がいいんじゃないか」とアドバイスをいただいて。履正社高校は野球やサッカーの強豪だし、大卒資格が欲しいなら別だけど、スポーツ現場ですぐに働きたいならトレーナー資格も医療資格も取れる履正社がいいよ、と。

――トレーナーの勉強だけでなく、はり師、きゅう師の資格を希望したのはなぜですか。

まずはトレーナーとして、医療資格もあると活躍の場が広がるかなと考えました。鍼灸学科を選んだのは、学校のガイダンスで(鍼灸学科の)西村展幸先生に「野球のトレーナーをしたいなら、鍼灸の資格もあるといいよ」と勧めていただいたからです。それまで鍼灸治療を受けたことがなく、韓国ドラマの中で観たことがある程度でした。

――どんな学生生活でしたか?

学生時代3年間は校内にある「履正スイミングクラブ」でアルバイトしていて、朝から晩まで学校にいました。筋金入りの履正っ子です(笑)。アルバイトでお子さんから大人まで幅広い年代の方に水泳や体操を教える中で、ひとりひとりの問題点をチェックし、良くしていくプログラムを考えることができる環境がありました。授業に合わせて勤務時間を融通してもらえたのもありがたかったですね。逆に「白石くん、今空いてるやろ、手伝って!」と呼び出されることもありましたけど(笑)。

――鍼灸学科の魅力を教えてください。

茨木キャンパスで、競技レベルの高いサッカーコースの選手を学生のうちから診られたのは良かったと思います。アスリートならではの身体の悩みを間近に聞けたのが大きかったですね。教科書通りにいかないこともたびたびで、繊細な身体感覚を持つ彼らには思うような結果が出ず、試行錯誤することがよくありました。インプットしたことをアウトプットできる場があるのは本当に貴重。実習でしか得られないことが多かったから、(実習の時間は)もっともっと欲しいぐらいでした。

――印象に残っている授業や実習は?

台湾での海外研修です。御献体(医学研究のために提供された遺体のこと)を実際に見たり、触ったりできたのはとても良い勉強になりました。たとえばACL(膝前十字靭帯)の損傷がどのようなメカニズムで起きるのか、肩がなぜ脱臼しやすいのかといったことが、よりイメージしやすくなった。自分の目で見て、触って、それらを基にまた自分で考える。そういったことを学生のうちにできたかどうかで、後々仕事の仕方が違ってくると思います。

――ATの勉強のほうはどうでしたか。

実習先が履正社高校の剣道部で、プロ野球選手の専属トレーナーもされている先生がご担当でした。ATの先生方の指導は今考えてもとてもレベルが高かったです。鍼灸とトレーナーの勉強の両立は大変でしたが、好きだったからできたんでしょうね。

次回は白石さんの現在のお仕事について。鍼灸師の資格を持つ強みや、白石さんがトレーナーとして大切にしていることをうかがいました。明日の配信をご期待ください。

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