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鍼灸学科

Z通鍼:幕末の名医(2) 緒方洪庵先生

お久しぶりです! 教員Zです!

さて今回は、幕末の名医の続きです。
華岡青洲先生ともう一人クローズアップされていたのは、緒方洪庵先生です!

当時とても苦労されて天然痘の治療を日本で初めて行ったり、コレラに対しても命を掛けて挑まれた、まさに医者の鑑という御方です。

また、大坂で適塾を開かれ、数多くの医者・門下生を輩出されました。
その内の一人に福沢諭吉さんがおられたり、日本赤十字の創られた方がおられたり、手塚治虫さんの曾祖父もおられたとか。

また、緒方洪庵先生が素晴らしいのは、医者の在り方・心得についても芯となる考えも持たれていたことです。

それが『扶氏医戒乃略』です。

簡単な要約をいくつか載せます。
要約ですし全部で12の戒めがあるので、これが全て誤解されないようにして下さいね。

現代を生きる我々も、有り難く拝聴せねばならない医療人としての戒めですね。

1.名声や利益を顧みることなく、ただ自分を捨てて人を救うことのみを願うべきであろう。

2.患者を診るとき、決して身分や金持、貧乏を診るのであってはならない。

3.自分の言行にも注意して、患者に信頼されるようでなければならない。

4.たとえ救うことができなくても、患者を慰めることを仁術という。 

5.たとえ学術が優れ、言行も厳格であっても、衆人の信用を得なければ何にもならない。

6.決して他の医師を批判してはならない。
人の短所を言うのは聖人君子のすべきことではない。
他人の批判することは自分自身の人格を損なうことになろう。

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