5月13日と5月15日にJ-GREEN堺の天然芝にて財団法人 日本サッカー協会(JFA)が行っているアジア貢献事業のひとつであるInternational Refereeing Courseのお手伝いにサッカーコースの学生で行ってきました。
International Refereeing Courseはアジア諸国の審判員(今回は21名)に日本へ集まってもらい、日本の審判インストラクターの方々がレクチャーします。そして、我々サッカーコースの学生は、審判員用のプラクティカルトレーニングのデモンストレーター(選手役)として、際どいファールをすることで、審判員のトレーニングをお手伝いしました。
13日のプログラムは、ペナルティーエリア付近に守備側選手と攻撃側選手がペアになり、4組配置。センターサークル付近からパスを受けた攻撃側選手がゴールを目指すが、守備側選手がファールを行う。と言う設定です。アジア諸国からはアシスタントレフェリーの方々が来られているので、主審役はプロフェッショナルレフェリーの方々が行っておりました。
ファールがあったかどうか、ファールがあった場合には、ペナルティーエリアの中なのか、外なのかを一瞬で判断して、アシスタントレフェリーの補助を得ながら一瞬で判定しなければなりません。
プロフェッショナルレフェリーとは、現在日本に14名おり、Jリーグの主審や海外派遣(国際マッチ等)で日本協会と契約して、生計を立てている正真正銘のプロ審判員の方々です。参加した学生達もJリーグで笛を吹いている審判員と直ぐに分かり、興奮しておりました。今回は毎月行っているフィットネス合宿と日程と会場が合致した為の参加だった様です。
15日は、守備側選手と攻撃側選手が交差するギリギリのタイミングでインストラクターが攻撃側選手にパスを出し、オフサイドかどうかのテストを実施。
最後には45分ハーフの紅白戦を行い、8分毎にアシスタントレフェリーは交替しながら、日本のインストラクターの方が評価されておりました。
最終日と言うこともあり、上川審判委員長も来られ、ピリっとした雰囲気の中で、履正社の学生はアシスタントレフェリー付近でファールを演出しなくてはならず、怪我をしないように頑張っておりました。
最後には、参加者のアジア諸国の方々と挨拶、交流をして終了しました。
普段の試合では、ファールしてはいけませんが、今回の様な、審判員対応のデモンストレーターの実習では、上手にファールすることが推奨される為、この実習で得た経験を公式戦で活用しているOB選手もちらほらおりました。
年間で3~5回程度、同様の実習がありますが、履正社のサッカーコースで しか体験できない実習のひとつです。
6月から開幕する大阪社会人1部リーグへ向けて、ファールの技術以上にサッカーの個人戦術、チーム戦術を磨き、関西リーグ昇格を目標に頑張っております!