8月27日から31日にかけて海外研修でベトナム社会主義共和国に行ってまいりました。
今回が理学療法学科初の海外研修だったので、いろいろと心配もありましたが、無事帰ってくることができました。
初日
14:05にベトナムホーチミン市のタンソンニャット空港に到着。その日は戦争証跡博物館にてベトナム戦争について学びました。
ベトナム戦争で使用された兵器や捕虜施設が再現されています。写真なども多く展覧されており被害状況、当時の国民の状況などを知ることができます。
みんな実物の戦車や当時の写真等を神妙な顔をして見ていました。
2日目
ホーチミン市から車で片道約3時間(約100km)かけてタイニン省というところにあるリハビリテーション病院に行きました。そこで施設と訪問リハビリテーションを見学させていただきました。
もともとは平和村と呼ばれる枯葉剤の影響と思われる方々の治療のために立ち上げられた11の施設のうちの一つであったものが、近年では枯葉剤の影響が少なくなってきたためにリハビリテーション病院と改められた施設だということだそうです。また10年前から日本のNPO団体がこの地域のCBR(地域リハビリテーション)活動を支援しており、毎年1回、検診や訪問リハビリテーションを実施されています。
午前中は病院内におけるリハビリテーション室でのリハビリテーション、病棟での自主練習等を見学させていただきました。
午後は訪問リハビリテーションを見学させていただきました。この際に、現地の人でもびっくりするような大雨に見舞われ、あわや訪問リハビリテーションの見学ができなくなるところでしたが、なんとか見学させていただくことができました。
3日目
午前中はホーチミン市内にある整形機能回復センターで骨折や脳卒中の患者さんのリハビリテーションと切断患者に対する義足のリハビリテーションを見学させていただきました。
この施設には義足の製作工場も併設されており、義足の制作過程から装着後のリハビリテーションの一連の流れを見学させていただきました。
交通事故や地雷で切断される患者さんが多く、また、ベトナム全体で病院などの施設が少ないため、ベトナム南部の広範囲で義足が必要な場合は大抵この施設に来られるそうです。
午後は同じくホーチミン市内にあるツーヅー病院にて研修を行いました。
この施設はもともと後に出てくるチョーライ病院の中にあった産婦人科が病院として独立した施設で、分離手術で有名なドク氏が育った病院でもあります。この施設にも平和村があり、以前と比べると少なくなっていますが、枯葉剤の影響と思われる子供たちが入所しています。学生達はとても楽しそうに子供たちと触れ合っていました。
平和村にて ドク氏を囲んでハイチーズ
4日目
午前中はホーチミン市内にあるチョーライ病院にて研修を行いました。
チョーライ病院はベトナムにある保健省直属の3拠点病院の1つでベトナム南部では最大の病院です。1500床のベッド数があり、外来も1日3000人を超えるため、院内は人であふれかえっています。リハビリテーションと病棟・ICUを見学させていただきました。
午後からは市内散策をして、夜に飛行機に乗り、翌朝帰国ということになりました。
学生が違う国の生活や習慣を体験し、また医療現場の違いを肌で感じて色々なことを感じたと思います。それを今後に生かしていってもらえればと思います。
因みに、バイクの数は半端ないです。