勉強の経験値が少ない人は、
「勉強を続けていけば最後は楽になる」
と思うようです。
分かっていることが増えれば確かに楽になりそうです。
でも、本当にそうでしょうか?
理学療法の分野では分からないことがまだまだたくさんあります。
勉強した結果、分からないということが分かったりします。
何かが分かったけれども、それは患者さんの役には立たなかったり、
自分が患者さんを治せていないということが分かったり、
ある治療法の理論が分かったけれども、自分の技術では実施できなかったり・・・
勉強すればするほど苦しくなることだってあるのです。
このことを知らないでいると勉強で挫けてしまいます。
「分からない」という現実をうまく受け止めることができれば、勉強を楽しく続けることができるのかもしれません。
理学療法学科専任教員 松崎仁志