4年生の学生は、8月で臨床実習が終了し、9月から後期授業が開始されています。
臨床実習や日頃の授業では、理学療法士になるために医学的知識や
理学療法の技術等を中心として学んでいます。
理学療法士は、対象者に対し、在宅復帰や社会復帰につなげるために
理学療法という医療を提供しますが、ただ単に治療するのみでなく、
対象者の生活を考えて対応していきます。
対象者がより快適に生活しやすく、
また自身の持っている能力を発揮できるように、理学療法士は身体の治療に加えて、
場合によって福祉用具や住宅改修の紹介や提案を行い、
それらに対し対象者自らが選択できるよう環境設定を行うことが重要です。
そのためには、福祉用具等を自らが見学・体験しなければ、
正確な知識や技術が身につかず、対象者に対し適切な対応ができません。
今回、4年生の学生は、兵庫県立福祉のまちづくり研究所にて、
福祉用具の1日体験実習を行いました。新型コロナウイルス感染症予防のため、
学生を3班に分けて行います。
まずは、障害とは何か、福祉用具にはどのようなものがあるかの講義を受けました。
その後、電動車いす等の車椅子、歩行器、リフト、自助具等、
様々な福祉用具の体験を行いました。
見学するのと体験するのとでは、全く印象が違います。
4年生は、大変興味深く講義を聴講し、また体験し積極的に質問もしていました。
今後、4年生学生には、この経験をぜひ来年理学療法士になってからの
対象者への対応に活かしてほしいと思っています。