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日常生活(ブログ)

理学療法学科

なぜと不思議に思う気持ちが大切

突然ですが、皆さんは「影響を受けた言葉」というものはありますか?

ヒトの身体に関わるお仕事をしていく中で私自身は以下の言葉をとても大切にしています。

ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です。

よく観察してたしかめ、そして考えること、これが科学の茎です。

そうして最後に謎が解ける、これが科学の花です。

朝永 振一郎

なんとも重々しい言葉だなあ、とはじめは思いました。

でも理学療法士を目指す皆さんにとってはとても大切な過程なのだと思うのです。

この言葉を残した方は日本の物理学者でノーベル物理学賞を受賞されるほどの

研究者です。

よくよく上記の言葉をみていくと

患者さんがなぜそのような動きをするのか(できないのか)、不思議に思うことから

理学療法士の仕事は始まってるはずなのです。

そしてその理由をよく観察し、考えることを繰り返し、

なぜそうなるのかと謎が解け、治療に結びつくようになる。

ヒトの身体の動きの大半が物理学で説明できるように

この方の言葉は我々の仕事にも何か通づるものがあるのではないか?と妙に納得しました。

理学療法士の仕事というのは、

万人に必ず共通する治療方法があるわけではなく

その方の生活環境など、取り巻くものが違い、

大袈裟かもしれませんが、その方の歴史が違うので

2+2=4 みたいに誰が答えを導いても必ず一緒になる。ということでなくてもいいと思うのです。

ただ、2つの数字を合わせて4になる数字を探してください

といった方が理学療法士の仕事としては近いのかなあと個人的には感じていますので

その過程は理学療法士の個性や考え方によるとも思っています。

(※もちろん異論は認めます。)

だからこそよく考え、答えをいろんな人と考えを付き合わしながら導いていく過程こそが

医療従事者の役目ではないのかと解釈しています。

長々となりましたが、皆さんもぜひ一度

自分の大切にしている言葉を探してみてはいかがでしょう。

きっと困ったり、道に迷った時は役に立つと思います。

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