CLOSE

BLOG

日常生活(ブログ)

理学療法学科

インフルエンザの流行

例年の嫌な流行がスタートしました。この時期は、4年生は集大成の卒業試験からの国家試験を目前にしています。こんな大切な時を無駄にしないためにも、インフルエンザ予防は必須となります。まずは、インフルエンザについて知り予防をしましょう。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる肺と気道の感染症です。感染者のせきやくしゃみで周りに飛び散った飛沫を吸い込んだり、感染者の鼻の分泌物に直接触れたりして感染します。家庭の中で感染者が触ったものや感染者の分泌物が付着したものに触れて感染することもあります。潜伏期間は1~4日間で、平均は約48時間である。軽症例では、風邪に類似する症状が多い(例:,咽頭痛、鼻漏);軽度の結膜炎も起こりうる。成人における典型的なインフルエンザは、突然発症する悪寒、発熱、極度の疲労、咳嗽、ならびに全身の疼痛(特に背部および下肢)を特徴とする。頭痛が顕著で、しばしば羞明および眼球後部の疼きを伴う。呼吸器症状は最初軽度で、ヒリヒリする咽頭痛、胸骨下の胸やけ、乾性咳嗽、およびときに鼻風邪を伴うことがある。その後は下気道疾患が優勢になっていき、咳嗽が続き、かすれてきて痰を伴うようになる。

インフルエンザウイルスには3つの型があります。A型とB型のインフルエンザウイルスには多種多様な株がありますが、いずれも類似した病気を引き起こします。様々な株が原因となって、決まった季節にインフルエンザが流行します。C型は典型的なインフルエンザの症状を引き起こしません。A型によるインフルエンザが全体の95%を占め、残りはほとんどがB型によるものです。C型インフルエンザは発生数が少なく、主に小児にみられます。

流行を引き起こすインフルエンザウイルスの株は常に少しずつ変化していて、毎年、前年とは多少異なるインフルエンザウイルスが登場しています。そうした変化が頻繁に起こるため、以前に効果的だったワクチンが効かなくなります。感染すると、発熱、鼻水、のどの痛み、せき、頭痛、筋肉痛、倦怠感(全身のだるさ)が生じます。

インフルエンザは、ワクチン接種にて抗体を作ることができます。その年に流行するインフルエンザは、毎年予測され対応したワクチンが作られます。予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して入院する人を減らせます。

日常生活の中でできる予防法は、①普段から健康管理(十分な栄養と睡眠)にて抵抗力を高める。②公共の場からの帰宅時は、手洗い(手の消毒)・うがいを心がける。③咳エチケットを行う。   〖咳エチケット:咳やくしゃみにて病原体が飛散しないように気をつけること。具体的には、咳やくしゃみ時には、他の人から顔をそらす・ティッシュなどで口と鼻を覆う・積極的にマスクを着用することをして感染拡大を予防する。〗

インフルエンザの主な治療法は、抗インフルエンザウイルス薬の使用です。この薬は、発症から48時間以内に使用すると、ウイルスの増殖を抑えて、発熱などの症状が消えるのを早めたり、体外に排出されるウイルスの量を減らすなどの効果があります。

インフルエンザは、早期治療が大切です。疑わしい時は、早めに医療機関で診察・治療を受けて快適な修学をしていきましょう。

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス資料請求