ブログ
2019.05.14
卒業生―在校生の関係性
3年、4年生になると「臨床実習」というものがあります。臨床実習では患者さんと実際に関わりながら半年間勉強していきます。
当たり前のことですが、学生の知識と技術が未熟な状態では臨床実習にでることはできません。
そこで、本校では臨床実習前に「OSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験)」というものを実施しています。
OSCEでは実際の患者さんをリアルに再現した模擬患者を作り、実際の臨床実習さながらの環境で学生が患者評価を行います。
学生にとって大きな山場となる試験ですが、OSCEの実施には卒業生の支えがあって成り立っています。
今週は、OSCEに協力して頂ける11名の卒業生(現役バリバリの理学療法士)に対してOSCEの説明会を行いました。
卒業生たちは設定した症例を忠実に演じてもらうために綿密に打合せをしていかなければなりません。
「痛み」の表現だったり、「歩き方」の特徴だったり、卒業生全員が同じ認識で演じてもらう必要があります。
しかし、さすがは臨床を経験している卒業生です。教員が「こう演じて欲しい」という要望に対して、いとも簡単に演じてくれます。
普段から患者さんと一番近くにいて、その方の特徴をしっかりと把握している彼ら彼女ら。「すげーっ」って思いました。