8月22日(月)~8月27日(土)の約1週間、本学科の3年生はベトナムに海外研修に行ってきました。
午前10時30分に関西空港を出発し、13時50分(日本時間15時50分)にベトナムタンソンニャット空港に無事到着、バスに乗りホーチミン市内にある戦争証跡博物館を見学、ベトナム戦争で使用された兵器の展示や一目で被害の大きさを確認できる写真を掲示するなど、学生達は真剣な面持ちで見学し、二度とこのような悲劇が繰り返されてはならないという強い思いを感じずにはいられませんでした。
2日目はホーチミン市内から車で約3時間のところにあるタイニン省リハビリテーション病院で研修を行いました。小児から高齢者まで様々な障害を持った患者様がリハビリに取り組んでおられました。
また午後からは患者様の自宅を訪問し退院後どのように生活されているかを見学しました。
~バスの中から~
3日目はホーチミン市内にある中核総合病院のチョーライ病院を見学しました。まず驚かされたのは患者様の多さであり、1700床のベッド数では収まりきれない患者様が廊下に溢れかえり、外来患者様や職員、ご家族様を合わせると1万人を優に超える人達が病院を右往左往していました。
また入院患者様の約30%以上が交通事故による脳挫傷や骨折等であると聞き、ベトナムの交通事情が反映されているように思われました。午後からは同じ市内にあるツーヅー病院を見学しました。産婦人科と小児専門病院で脳性まひや先天性奇形等の障害を持った子どもたちとふれあい、子どもたちの笑顔に救われる思いでした。
~休憩中のひととき~
4日目はホーチミン市内から車で約2時間のところにあるベンチェ省チャンバンアン病院に行きました。独特なマッサージや足サウナ等の伝統医療に触れ日本では行っていないリハビリを体験しました。
パラフィン浴と足サウナが非常に熱く学生達は驚いた様子でした。5日目はホーチミン市内にある整形外科・機能回復センターで、大腿切断患者様の義足を作製する工程を学習しました。義足でありながら毎日テニスを楽しんでおられる患者様の
お話を聞き、改めてリハビリテーションの大切さを再確認しました。
6日目はタンソンニャット空港、0時10分発(実際には少し遅れましたが)のVN321便で日本に向かい、日本時間8時頃に関西空港に到着、無事帰国しました。今回の研修で学生達は異文化に触れ、理学療法のみならずたくさんの事を学びました。この貴重な体験を今後の学習に活かしてくれることを期待しています。皆さん、お疲れ様でした。
学科長より