今月の6日に卒業した理学療法学科の6期生は、いよいよ学年末の今日が国家試験の合格発表です。
理学療法士として働く為には必須の到達点。4年間の学生生活の積み重ねが形となって返ってくるこの日は一つの大きな目標であり、待ち遠しかったのではないでしょうか。
さて、国家試験の結果が気になるところですが、他学年の学生にとってこの学年末は、1年間をふりかえるタイミングです。
過ぎた1年をふりかえる時、
「あんなことがあった」、「こんなことが出来た」
と、ただ懐かしんで思いつくままにふりかえる私のような人もいるのではないでしょうか?
この場合、都合のいい事ばかりを思い出し、本当に反省すべき事から目を背けてしまいがちです。
そうなってしまう原因の一つとして、これといって目標設定をしなかった事がいえると思います。
より自分の糧となるふりかえりの為のステップとして、まず年度の始めに目標を決めます。
目標といっても、「~を達成する」「~の資格を取る」といった最終的な目標をただ掲げるだけではあまり変わりません。
最終目標に到達するための具体的・現実的な行動目標を立ててみて下さい。
この1年前からの下準備により、来年度末にふりかえりの質はぐんと上がります。
はじめに行動レベルでの目標設定をしているので、まずそれらに対して遂行出来たのか、出来なかったのかを判断できます。
そして、到達・未達それぞれの要因を追求したり、新たに見つかった課題を挙げていくことで、それらを次年度の目標設定に反映させることもできます。
学生として日々学んでいればある程度は自ずと成長していくものだと思いますが、それに加えてこうした目標設定とふりかえりを行うことで自分を知り、より早い気づきと成長へと繋がっていくことができるのではないでしょうか。
「目標とふりかえり」とはあまりにも初歩的なものですが、つい見過ごしてしまいがちです。
明日から新しい学年が始まるこの機会にぜひ、今年度の目標を立ててみてはいかがでしょうか。
理学事務 松原