今日は、「理学療法士になりたい!」と思っている高校生のみなさんからよく聞かれる
「理学療法士になるために、高校で勉強しておくべきことはありますか?」
という質問について、回答してみたいと思います。
国語(現代文)
理学療法士になるための勉強では、専門書(教科書)を読み解く力が必要です。
聞いたことのない語句がたくさん出てきます。
その文章を一つずつ理解できる能力「文章読解能力」が必要です。
これは、現代文の授業以外に、本をたくさん読むということで身に付く力です。
数学
数学を学ぶことで身につく能力。実は、「論理的思考」が身につきます。
物事を論理的に考え、答えを出す力です。
患者さんに理学療法を実施する中では、たくさんの問題・課題が出てきます。
その問題・課題を「感覚(フィーリング)」で解決するのではなく、
理論に基づいて解決する必要があります。
生物
生物とは・・・?生きているもの。「生きている」の条件・・・習いましたか?
条件1:細胞からなること
条件2:代謝が行えること
条件3:刺激に対して反応すること
条件4:自己複製が行えること
理学療法士になるためには、人の身体の機能を知る必要があります。生物は、人の身体機能の基本です。
物理
理学療法士は人の「動作」を改善するプロフェッショナルです。
我々理学療法士は、人の動作を「物理」「力学」で分析します。
「どちらに傾いてる?」「なぜ傾いてる?」「どこの力が足りない?」などなど。
ニュートンの運動3法則・てこ・力の合成・分解あたりを理解しておくと、勉強がより楽しくなると思います。
やっぱり、勉強は大事なんです。理学療法士になるためには。
ただし、個人的に私が思う「高校時代にしておくべきこと!」は、
「友達との豊かなコミュニケーション」です。
今、自分が考えていることを相手に的確に伝える。
そして、相手が考えることを理解する。この能力は、何か勉強をすることで上がるものではありません。
「数(経験」
が物を言います。
LINEではなく、対面で、相手の顔をみて、コミュニケーションをとってください。
みなさんが目指す理学療法士という職業は、患者さんと信頼関係を築くことで始まります。
信頼関係を築くための一番の手段は、「コミュニケーション」です。
ぜひたくさんの友達とたくさん会話をして、楽しい高校生活を送ってください!