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日常生活(ブログ)

理学療法学科

なぜ、自分がその行動をするのかについて考える。

最近、トレーニング指導をする際、

指導対象者からの問いかけで気にかかる言葉があります。

「これ(トレーニング)をやって意味があるのか?効果があるのか?強くなるのか?」

もちろん、意味があって、そのトレーニングや運動を実施するよう

トレーニングを組み立てています。

ダイエットなど、身体のラインを変えるようなボディメイクは効果が目に見える場合が大半ですが

スポーツ選手などがフィジカルトレーニングを行うことだけでは自身の行っている競技中に

「強くなった」という感覚を理解するのはそれなりに訓練が必要です。

はたまたみなさんがケガをしたら病院に行くと思いますが

ケガをしたあとの痛みも担当してくれる治療家が

「神の手」でない限り、治療直後の痛みは一時的に取れても

数日後には痛みが出たりするため、繰り返し治療(通院)をすることによってすこしずつ改善します。

勉強も同じで、今日一時間勉強したからと言って

明日から劇的に勉強ができるようになるわけでもありません。

猫型ロボットからアイテムをもらえれば別ですが。

上記のように、ゴールだけ見据えて行動していると

すぐに効果が出ないと気分が下がり、やーめた。となると

いいことはひとつもありません。

フィジカルトレーニングに取り組まなければ、行える戦術の幅は狭まり、

なんならケガをほったらかせば悪化したり、痛みがなくなったと思っても

繰り返し同じ個所を痛めたりします。

勉強も授業が進む度にどんどんわからなくなり、

なにから取り組んでいいかわからない状態になってしまいます。

私たちの身のまわりには

少しずつの積み重ねによって成功を手に入れられる事象が大半で

なにかしらのゲームのように隠しコマンドもなければ、裏技もなく

コツコツとひとつづつ問題を解決していくしかありません。

残念ながら、トレーニングにも、リハビリテーションにも、そして勉強にも

「特効薬」のようなものはないのです。

コツコツ続けることが必要とわかっていても、

そのミッションをクリアできず

時には心が折れそうになるタイミングがあると思います。

そんな時には

なぜそれに取り組まなければならないのかを考え、その必要性を理解すること

そしてそれより以上に

自分はどう成長したいのか、どうなりたいのかについてイメージできること

そんな事を思い描けるかがとても大切なように感じます。

もちろんそれも「特効薬」にはならないので

たくさんの試行錯誤をする必要があります。

そしてそんな失敗をするためには挑戦することが必要です。

学生の間はたくさんの失敗が許される期間だと思います。

本校の学生にはたくさんの挑戦をして、たくさん失敗をして、

たくさんの経験値を持った大人になってもらいたいな、と感じています。

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