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日常生活(ブログ)

理学療法学科

大きな地震で思うこと

11月22日午前6時前、福島県沖を震源とするM7.4の地震が起きた。東日本大震災
を彷彿させる出来事であった。


その後、SNSには津波の被害が大きくなっているかのような、東日本大震災時の
写真を投稿した悪質なデマも流れていた。パニックになっている人々の中には、
そのデマを信じ、誤った行動をとってしまう人もいることだろう。この世の中に
は人の痛みが分からない輩がいることに憤りを感じる。


私事で恐縮だが、私が理学療法士になったのは今から21年前、ちょうど阪神淡路
大震災の年であった。新米理学療法士でありながら、先輩理学療法士と仮設住宅
を訪れ、地域の方々の健康管理のお手伝いをさせて頂いた記憶がある。しかし、
ひとりひとりの状態を詳細に把握するわけでもなく、皆さんに対して大まかに
「この様な健康管理をしてください」と言うものであった。


理学療法士は、身体に障害のある方に対して、その方の日常生活動作に関して、
何が問題で、どの様な機能を改善させ、日常生活の動作を改善させなければなら
ない。つまり、この様な症状だから、取りあえずこの治療をすれば良いだろうと
か、先輩がやっているから真似れば良いだろうと言った理学療法はあり得ない。

理学療法も、災害時の行動も、確実な情報を手に入れ、その情報に対して的確な
行動をとることが重要であると、改めて今回の大きな地震で思った。

とっしゃん2号

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