いよいよ実技試験が始まりました。
3月に行われる臨床実習で患者さんに対するオリエンテーション(説明)や、検査測定(患者さんの筋力や関節の動きを調べます)が1年生レベルで行えるようになるための実技試験です。
この試験は、1年生で学んだ身体の構造や機能を考えて課題に対応するものです。学生達は、試験を前に実技練習や教員からの指導を受けて臨んでいます。
試験の採点基準は、検査方法が適切であるか、安全に行えているか、限られた時間の中で実施できているか、などを確認しています。求めることを要約すると、いかに実用性のある検査測定ができるのかということです。
これから3年間(理学療法学科は4年制)、多くの知識を習得し理学療法士になっていきます。
今回は、その第1歩となるので、試験官としても力の入るものでした。
以前にも書いたのですが、理学療法士になるには、机上で学んだ知識や技術を正確に理解し記憶する努力と、正確かつ迅速に技術が実施できるための反復練習が重要となります。
試験実施後に、誤って実施した項目の見直しを伝え、3月の実習がより実践に即したものとなるように促しました。 指導後に残念がる学生の反応が、あきらめることなく、次への活力となっているものと信じ今後も指導していきます。
教員:久保明裕