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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

トレーナーを目指す在校生、ベテランの卒業生も必見。超音波の川戸先生から症例が届きました。

こんにちは、学科長田中です。

以下にあるのは、スポーツに関する症例です。

先日、超音波エコー観察の特別授業をして頂いた、

公社)滋賀県柔道整復師会理事 川戸接骨院 院長 川戸 典知 先生 です。

なお、症例についての質問受け付けます。tanaka@riseisha.ac.jpです。

川戸先生に伺って、がんばってお返事さしあげます。

ではスタートです。
スポーツにおける傷害ということで今回は1症例紹介します。

先ずは、膝関節部における負傷です。

高校2年生、バレーボール部所属で地元では強豪校です。

主訴は運動時の膝前痛です。高校のバレーボール部で膝の前が痛むとなれば、おおよその見当がつきます。

いわゆる『ジャンパー膝』ですね。

高校生におけるジャンパー膝は、膝蓋腱といわれる腱の部分が損傷されることが多いです。

この学生さんも膝蓋骨尖(お皿の骨の一番下の部分)あたりを押さえるとかなりの激痛のようです。

同部位を超音波エコーで観察してみました。健側(正常な膝)と比べると、ずいぶん腫脹しているのがわかると思います。

また、痛みが現れてから時間が経過しているためか、腱の部分だけではなく膝蓋骨にも不整な変化が見られます。

この症例の場合、膝蓋腱の深層における変化がとらえられます。

ジャンパー膝の場合、膝蓋腱浅層の損傷は大腿四頭筋の柔軟性改善等で比較的短期で軽快しますが、深層の損傷の場合、難治性となることが多いです。

大腿四頭筋の柔軟性改善はもちろんのこと、内側広筋の筋力強化をしっかり指導していくことが大事ですね。ちなみに、同じ膝前痛でも小学生期ですと分裂膝蓋骨やSLJ病、小学高学年から中学生期頃ではオスグッド病と年齢とともに好発部位が違ってきます。

次回、もう1症例を紹介します。

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