こんにちは、田中です。
2018年4月より、柔道整復師の養成課程において、新カリキュラムでの履修がスタートしました。
過去のブログにも登場していますが、医療画像の理解(超音波エコー観察学の導入)や社会保障学、職業倫理などです。
その一つに、今回のテーマにあげた『柔道整復師と機能訓練指導』の履修があります。
まずは、機能訓練指導ってなに?リハビリテーションのこと?よくわからない?
まぁそういうことになりますね、解説しましょう。
機能訓練指導とリハビリテーションの違いは、答えは見た目には同じです。
では、見えない異なる部分をさらに説明しましょう。
《リハビリテーション》
医師の指示を受け、医療国家免許(柔道整復師、理学療法士、鍼灸師など)を受けた専門職が行う、つまり医療サービス。
《機能訓練指導》
医師の指示を必要としない。必要資格は同じだが、これは介護サービスの一つ。
つまり、医師の指示を受けて行うか、必要ないかです。
他の違いは? 加算項目が異なるので単純比較はできないが、できうる限り同じ条件で比較すると、機能訓練指導の方が安い。
リハビリを100円とするなら、機能訓練指導は70円くらいでしょう。
当然、医療費削減が国家の運命を左右する大問題ですから、同じ時間と内容であれば、機能訓練指導で利用者に(介護保険では患者と言わない)サービスを提供する。
要するに、このテキストの“みそ”は柔道整復師に『介護保険法の機能訓練指導論』を徹底的に履修(ケアマネジャーの知識に近いクオリティはある)させ、医療介護の多職種連携を推進し、機能訓練を普及させる。
これまで何度も強調していますが今後、柔道整復師の導入が進む超音波エコー観察、 レントゲンからエコーへ、もしかり。
最終目標は、医療費削減へと進む。
国家のすばらしく、したたかな戦略だと感心した。