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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

震災がきっかけ

皆様、明けましておめでとうございます。

柔整教員A です。今年初めての投稿です。

誰もが新しい年の平穏と多幸を願う元日から能登半島で震災が発生するという大変な年明けとなりました。

被災された方々には一日でも早く平穏な日常が戻るよう、心よりお見舞い申し上げます。

今から29年前、私Aも阪神淡路大震災に直面しました。

実はこの地震をきっかけに、勤務していた会社を退職し、医療資格(柔整・鍼灸)を取得するため学校に通うことになりました。

当時、全国展開していたフィットネスクラブ運営会社の芦屋店(兵庫県)にチーフインストラクターとして勤務しておりました。

芦屋も震度7で施設(駅前ビル)は半壊状態となりました。

震災直後は、スタッフや会員様の安否確認のため、地図を片手に原付バイクで地域を回りました。

きれいだった街並みが一瞬にして崩壊し、壁が崩れて屋根しか残っていない古い木造家屋がたくさんあり、その光景に驚愕しました。

バタバタ倒れて道上に交差する電柱や道路の大きな亀裂はバイクの行く手を遮り、時折起こる余震は肌骨を驚かせました。

しばらくしてから、駅前で炊き出しをしたり、支援物資を避難所へ運んだりしました。

避難所には多くの被災者の方々がおられました。

能登半島地震の状況をテレビで見ると、その時のことが思い出されて、いたたまれない気持ちになります。

ある日、避難所を伺った際、柔整師・鍼灸師の先生方がボランティアとして、被災者の方のケアをしていました。

優しい笑顔で被災者の方々に寄り添い、親身になって話を聴いて、心労のたまった身体を丁寧にほぐされていました。その時間、被災者の皆さんは少し気持ちが楽になるのか、笑顔が見られました。

その姿を見ていて、「柔道整復師や鍼灸師という資格は、日頃は生活の糧としてその業を営んでいますが、いざ人が困っている場面ではその業を生かして人助けもできる素晴らしい資格なんだなぁ」と感じました。

私Aは以前から柔整師や鍼灸師の仕事に大変魅力を感じておりましたが、当時(30歳過ぎ)、インストラクターの仕事もやりがいがあって楽しく、また結婚もしていたので、思い切って新たな道を進むことに勇気が持てずにいました。

避難所での柔整師との出会いに背中を押され、治療家を目指すようになりました。

患者さんやスポーツ選手など、たくさんの方々に施術を施すことで感謝される…本当に素敵な資格です。この道に進んで本当に良かったと思っています。

ぜひ、学生さんたちも国家試験に合格して、多くの人をサポートしてあげてほしいと願っています。

重ねて、被災された方々にお見舞い申し上げます。

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