こんにちは学科長田中です。テーマをみて意味が理解できる人は、完全玄人です。
ですが、ほとんど素人なので簡単に述べます。柔整歴史上、近世の大変革は2つです。
覚えておきましょう。
1.昭和63年、健康保険取扱い限定撤廃(事実上の受療委任払い自由化)
2.平成10年、福岡事件(学校開設の規制で、国の敗訴決定)
これで業界のパンドラの箱はあけられたのである。
あれから20年。筆者は昭和63年に免許を取得し、まさに変化の20年間をみてきた。
国はようやく、今年4月からの教育制度改革、厳格な開業規制に向けて乗りだすことになったのである。
なかでも、教育段階、実習教育までこの改革を実行したことは傾聴に値するので、
ぜひこの内容に目を通してほしい。
柔整の臨床実習は、この4月から時間量で従来の4倍、4単位180時間の履修、
指導者は、厚労省基準の指導者講習会(4月に履正社柔整で実施)を修了した資格者にしか
実習教育ができない。
履正社柔整では、釜谷校長の実習教育重視の方針の下、
実習に対し先行的先導的に取り組んできた事情もあり、
スポーツ柔整を中心に実習施設も相当分確保ができている。
なのでそう苦労はしていない。
昔は、学生がそれぞれ歴史ある接骨院にて、師匠、弟子の関係で勤めながら
現場を体験し、ある意味責任感を持ちながら現場で教育を受けてきた歴史がある。
しかし近年学生は、医療関係とは違うところでアルバイトを行い、
就職して初めて医療を現場を体験する学生が多い。
履正社柔整からすると、それで育成された若者に未来があるのだろうか、
これから迎える開業厳格化と社会要請への変化対応ができるのだろうか。
先を想像すると背中が寒くなる。
各学校が独自に強みを売りとして取り組める実習教育。
これが学校の品質格差を拡大し、差別化される事、私は信じて疑わない。
もっと、しっかり研究勉強したい人は、私が愛読している、
公益社団法人東京都柔道整復師会発行の情報誌、H29年12/28発行、「コンパス」の、
創刊40回記念号の冒頭コラム、『知れば知るほど、公益社団会員でよかった』を読んでみてください。
本館6階のブックスタンドに5冊おいておきます。よーくわかります。
手に入らない人は、コピーして郵送します。jusei@riseisha.ac.jp、に、
コンパスのコピーくださいと、メールください。ぜひ一読を。